JR奈良線に特急列車が走った。実に35年ぶりのことだそうだ。まずは臨時特急「いにしへ」としてこの4.5月の計4回1往復ずつ運転の予定である。前回奈良線経由の特急は1987年12月~1989年3月11日に京都~奈良~阪和貨物線経由~和歌山~白浜間で運転した特急「ふれ愛紀州路」「しらはま」というのがあったのだがあまり知られることなく消えてしまったようだ。今回もあくまで臨時特急としての設定で現時点で恒久化という話は聞かない。それでも日頃一般型の車両ばかりしか見ない奈良線に特急型が入線するというのはインパクトの大きい話である。朝京都を発って奈良へ向かい夕方奈良から京都へ帰ってくる。車両は289系電車3連との由。運転初日の4月19日撮影に行ってきた。


奈良線はもとより奈良県内のJR線区では長年特急が走っていなかった。国鉄時代の昭和40年代初頭「あすか」というDC特急が名古屋~東和歌山間を結び奈良を経由していたのだが乗客が少なく2年ほどで廃止されてしまった。それ以来国鉄はトラウマになったのか奈良に特急を走らせなかった。しかしここへきていくつか復活の兆しが見えている。ライバルの近鉄があれこれ観光特急を走らせているのに触発されたのかついに奈良線も本気を出し始めた。京都と奈良どちらも観光スポットが多くある古都の町である。また将来リニア新幹線が奈良を通るとなれば奈良線は京奈間を結ぶメインルートとなる可能性がある。今まで特急がなかったのが不思議にすら思う。これからのJR西日本の本気度が試されるときである。