どこ見る?どう見る?西洋絵画 の展示作品から

京都市京セラ美術館で開かれている上記作品展はアメリカ サンディエゴ美術館所蔵のヨーロッパ中近世の絵画を中心に展示されている。われわれ日本人には西洋宗教画にはあまり馴染みがないがそのような絵画のどこをどう見るかを示唆してくれる企画である。キリスト教への造詣がなくても色合いや構図の美しさを楽しめる。その中で個人的に気にかかった作品を挙げてみる。

 

ダフネに一目ぼれしたアポロは彼女を追いかけるが彼女は拒絶し逃げる。川べりまで追い詰められた彼女は月桂樹の木に姿を変えるというギリシャ神話のおはなし。日本の娘道成寺とは立場が逆だな。

 

ファン・サンチェス・コターン マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物 よく見るとメロンやキュウリには影があるのにマルメロとキャベツにはないと説明あり。ちょっと不思議な絵。ついでに言えばマルメロやキャベツを吊るす理由、なんでメロンを3分の1だけ切り取るのか、キュウリというよりはゴーヤみたいだなと感じた。

 

マリー・ガブリエル・カペ 自画像 18世紀後半には女性の画家が現れる。その一人カぺの描いた自画像ということで希少な存在。もちろん作品として素晴らしいが見て最初に思ったのは「絶対盛って描いたやろ?!」

10月2日観覧