所持品・高麗青磁白黒象嵌花弁文鶴首瓶

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所持品の紹介ひとつ忘れていました。4年前ネットオークションで手に入れました。何でも出品者さんのおばあさんが集めた遺品のひとつだそうです。「キズのない完品で美品です。実に美しい色目で端正な姿をしております」との触れ込みで食指が動いた。ネットで陶磁器を購入するのは初めてだったが入金して二日後には丁重な包装で到着した。よく手入れしてあったと見え手触りは滑らかだった。

ということで取引の商品としては全く問題はないのだが、いまどき本物の高麗青磁がやすやすと手に入るものではない。その程度のことは承知の上で取引を進めるものだろう。色や形は端正でそのこと自体に価値を見出すべきで時代的な評価はなくても良かろう。鶴首瓶と銘打つがそれほど長い首ではない。口に向かって広がっていることも鶴首の定義からややはずれるだろう。しかしそれは花を生ける時には使いやすい形だ。各花弁文の真ん中には銅?で赤を点描してあり彩りを添える。センリョウやナナカマドのような赤い実の草木を生けると映える。というわけでそこそこ実用として客間の飾りつけに重宝している。

高さ29cm 胴径13.5cm