80年代の名鉄 ⑨小牧線その5

  小牧地下線化完成直前

1989年4月23日より小牧線小牧周辺は地下化され路線も駅もやや東へ移動した。地下線開業によって地上の旧線は廃止されたがその小牧~小牧原間の線路跡を一部利用して桃花台新交通が建設された。確かこの2年後に開業した。こうして名鉄小牧はターミナル駅となったのだがいかんせん上飯田で終点の小牧線のこと、すぐに大幅な乗客増とは行かなかったようだ。

 

地下駅開業の前前日に地上駅最後の姿を撮りに行った。
①前回にも出した小牧の旧駅舎。
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この位置に地下入り口が作られたのか半分取り壊されている。ここで翌日記念式典が行われるらしい。その後完全に取り壊されたことだろう。

 

②旧小牧駅構内。
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配線からかつての分岐駅だったと伺える広い構内だった。上飯田~小牧は複線区間もあり運転頻度が高かった。同区間内運転もあった。まだ若干旧3700系も残っていた。

 

③この当時の主力3300系
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見かけは6000系に似た新車のようだが足回りは旧3850や3900などの流用の吊り掛け車。場所は小牧~小牧口間の新旧切り替え分岐点。右側が新線となりこの先掘割から地下へ続くのだがまだ線路は付け替えられてない。遠くに小牧城が見える。

 

このような大工事を経て駅前再開発を進め、愛知県の肝いりで名鉄線の隣に作られた桃花台新交通だが開業以来利用の低迷に苦しみ出来てまだ15年なのに今秋にはバス転換されて廃止の方向の話が出ているそうだ。桃花台の住人の移動の流れに沿わなかったのか、なんとももったいない話である。