パットマンX

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私が持っているパットマンXのただ一つの単行本。昭和44年若木書房より刊行の第4巻です。残念ながら表紙カバーは欠損しています。新刊が出ていれば買い換えるのですが見つかりません。原作は1967年頃から2年間ほど少年マガジンに連載されていました。ジョージ秋山出世作になりました。

パットマンX、実は金坊という子の兄なのだが、金坊の願いが叶わない時パンツのマスクやカーテン(だったかな?)のマント、ゴム長靴を身に付けパット現われパット消える正義の使者になって登場。金坊の相手になってやる。金坊が正体を自分の兄であることを気付いているのかいないのか作品を読むだけでは分からないのですが、やさしいお兄さんらしい振る舞いに少しホロリとしたこともあります。金坊だけでなく困っている人がいると放っておけず、自分はドジをかましながらも人助けをする。子供向けの他愛無いストーリーなのだがいつも最後の一コマで心洗われる気分になりました。かに平、イッパチ、なんかおくれなどのサブキャラも少なからず印象に残りました。ただコマ割がやや細かすぎて一コマあたりの労力が少ないような気がするが、出世作なればこそでしょう。ジョージ秋山の作風はその後大きく変わって行きました(今の「浮浪雲」に見るように)。この作品は記念碑的存在です。実は私これの一つ後発作品「ほら吹きドンドン」のほうが好きなのですが、単行本が全く見つかりません。見たいです。