80年代の名鉄 24.築港線東名古屋港

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常滑線大江から別れ一駅で終点の築港線。電車は朝夕数本しかない。乗るのは駅周辺にある工場の従業員なので平日がほとんど。私が訪れたのは年号が平成に変わって間もない1989年1月22日、日曜日の夕方。そのとき乗っていたのは私一人だった。ここまで揚げてきた名鉄の支線の例にもれず、車両は3700系、終点はホーム一本の無人駅。あたりには何もない、と言いたいところだが駅を挟んで北側には東レ、南側には三菱重工の建物がならぶ工場地帯。旅客営業はここまでだがこの先築港への専用線が延びていて海外への鉄道車両輸出に使われているらしい。また、名鉄の新造車両は豊川の日本車両工場で作られてJR線を笠寺まで行きそこから名古屋臨海鉄道線に入ってここ東名古屋港まで来て名鉄に受け渡されるというルートを取っている。だから名鉄にとっても外すわけには行かない重要な路線である。

 

近年築港線の線路に沿ってHSSTの実験路線が作られたのだが最近実験は終了したと聞く。しかしその設備は今も東名古屋港の駅舎に覆い被さるように残っているそうだ。が探訪時にはそのようなものはまだなくてご覧の通りの青天井の駅だった。駅の手前には名古屋臨海鉄道との珍しい平面クロス。名鉄の新車はここを通り4の字を書くようにして名鉄線に入る。回りくどい経路だ。JR飯田線名鉄本線はつながっているのだからそこから入れたらいいのに…。