北条鉄道・三木鉄道そしてJR加古川線

4月にゆめはんな線に乗りに行ったときに使ったスルットKANSAI3Dayチケットがまだ残っていたので、それを使って連休中どこか行こうと思った末3日に播磨北西に行ってきました。先日鍛冶屋線の記事を載せてから生き残った3セク路線が気になっていたのです。家から諸私鉄を乗り継ぎ神戸電鉄で三木まで行き三木鉄道・JR加古川線北条鉄道と乗りました。帰りは粟生から神鉄だけで戻りました。神鉄まではスルットが使えるけどそこからの3線は別途運賃が必要です。でも大した額ではありません。

 

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三木鉄道神鉄の駅からはだいぶ離れていてしかも町のはずれ。駅の周りも寂しく人影はまばら。車両は3両あるがすべてがこの構内に止まっている。そのうちの一台が出発を待っている。乗客は10人もいない。そのうち半分は(私を含めて)鉄チャンと思しき人種。走り出せばどちらを見ても農地の中。これといった名勝もない。全線6.6km12分で厄神着。途中駅で何人か乗ってきて20人近くが降りた。市内アクセスの不便さからJR北海道が研究開発中のDMVを導入することが検討されたようだが、三木市長に廃線を唱える人が就任したこともあり実現可能性は低そう。250円

 

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加古川線>厄神から粟生まで3駅間だけ乗車。以前にも乗っているが電化後初乗車。来たのは125系電車単行。2連の103系も走っているが125系単行が多い。平日昼間は十分事足りるだろうが今日のような休日はちょっときついのではないか。座席が少なく座れない人は車両構造上中の方まで入らずに扉の周りにひしめき合っている。この電車で立つのはつらい。未電化の頃は少なくとも2連だった。電化で果たして輸送力向上したのだろうか。川沿いのカーブの多い路線をうねうねと走る。石垣を組んだ切りとおしなどもあり結構山間路線だ。少し開けてきて粟生着。なおこの線の103系の多くはエメラルドグリーンである。かつてJR東日本常磐線快速に使われていた色がこんなところで復活するとは。200円

 

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北条鉄道>粟生で加古川線と隣り合わせに止まっている。乗客はほとんどが加古川線からの乗り換え客で行楽客が多い様子。だが運転手と顔見知りの子供もいて何か数言話している。程なく発車。加古川線と分かれて右にカーブしながらゆるく勾配を上り始める。この線も農地の中を走っているが工場らしき建物も散見される。が、低い山が近くまで迫ってきていて工業地帯となることはないだろう。三木鉄道もそうだったが旧国鉄から譲り受けた施設が今も多くそのまま使われている。駅舎は本当に古めかしい(もちろん無人駅だが)。駅名標など昭和40年代くらいまでのものそのままである。JRの支線以上に旧国鉄のローカル線のイメージを残し続けている。そんな具合なのでさぞや方終点北条町も旧来の鄙びた駅なのだろうと思いきや、突然町が開けて近代的な駅に滑り込む。駅前はちょっとした広場で目の前に大きなスーパーが建っている。これなら鉄道の存在価値もおろそかにはしないほうがよいだろう。廃止のうわさも聞かれるがそれは惜しい。できれば電化して加古川線あるいは神戸電鉄と直通すれば活路が見出せないか。400円