京都駅・同じ場所での光景


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30年前の4月5日京都駅で撮ったものです。京都駅の駅舎は1952年に建てられた先代のものでした。山陰1番ホームに停まるあさしおと東海道1番ホームに入線しようとする雷鳥の並びです。山陰1番ホームに停まっていたあさしおは一路山陰線を西へ走り鳥取・倉吉に向いました。京都から鳥取というとこれが最短コースでした。車両は82系気動車、後に181系に置き換わりましたがこの頃はまだ山陰線の主力でした。東海道1番ホームは東へ向う優等列車の通り道です。やってきた雷鳥はボンネットのクハ481ですね。200台や300台のクハもありましたがまだまだボンネットが主流でした。82系気動車、ボンネット485系電車=当時の国鉄特急の象徴的存在の顔合わせです。

 

さて以下は今月7日上と同じ場所で撮った現在の様子です。京都駅は1997年に建て替えられて面目を一新しました。張り出してる庇屋根の形状が変わっていることからお分かりと思います。山陰1番ホームは30番ホームとなり山陰線列車は発着せず関空特急はるか専用ホームとなりました。山陰線乗り場はこの北側にシフトしました。東海道1番ホームは0番ホームと呼び変えられ京都駅に1番ホームはなくなりました。0番と2番ホームの間に貨物線がありこれが1番線ということです。0番線にやってくる列車は今も東に向う優等列車たちです。そして1番線にも貨物以外のものが時々通ります。

 


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はるかの横を先ほど京都へ到着し客扱いを終えたスーパーはくとが一旦大阪方へ下がって1番線に入り東京方にある留置線へと通り過ぎてゆきます。かつてあさしおが目指した鳥取・倉吉へスーパーはくと山陽線智頭急行線を経由していきます。距離的には山陰線より少し長くなりましたが車両・路線とも120km/h対応により高速化して約1時間のスピードアップができました。自分の前身が発着していたホームを見て何を思うでしょうか。

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②を撮ったあと息を抜いてはいけません。すぐに真打登場です。言わずと知れた札幌行きトワイライトエクスプレス。0番線にやってくる列車の中で一番憧れの列車ではないでしょうか。思えば子供の頃このホームに立って151系電車のこだまやつばめが入ってくるのにどれほど心ときめかせたでしょう。残念ながらそんな昔の写真は持ち合わせておりませんが食堂車やパーラーカーを覗き込むとき別世界を感じたものでした。今の子供達もトワイライトに同じものを感じるのでしょうか。もちろん今も雷鳥もやってきます。しかしボンネットはすでになく半数以上は681系サンダーバードに取って代わられました。残る485系の活躍もあとどれくらいでしょうか。

 

30年の時の流れに主役の変遷を垣間見ることが出来ました。でもこの先北陸新幹線が出来たら京都駅0番ホームも寂しくなることでしょうね。撮影した7日は天候が優れず沈んだ写真になってしまいました。PCで補正したのですがスッキリした色が出てませんね。どうも今月はよい天気に恵まれませんでした。いつもなら撮影に出かけることが多い時期なのに。