江若鉄道を偲んで

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  夏が来ると思い出す~♪
湖西線の開業からもう32年たっている。ましてその5年前に消えた江若鉄道など覚えている人もあまりいるまい。私とておぼろげな記憶で小学校時代に何度か乗せて貰っているだけである。記憶の中では江若鉄道というと夏の乗り物という印象が大きい。なぜかというと乗せてもらえたのは必ず夏休みで行く先は近江舞子の水泳場や比良山だった。夏のリゾート列車という思い出である。などというとしゃれた感じの車両を想像されるかも知れないが国鉄やその他あちこちから集められた旧型気動車天国であった。蒸し暑くて薄暗いい車内でがたごと揺られていた。また夏の多客期の輸送用に数両の客車も保有していた。それに乗った記憶もあり、年代モノながら旧2等車のシートが使われているものがあった。
何しろそんな遠い昔のことなので残念ながら現役時代の写真を将軍は撮っていない。ここにお見せするのは1977年3月岡山臨港鉄道に移った後の江若の車両である。以前岡山臨港鉄道の記事を出している。
⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/d19756236/6870686.html?p=13&pm=l
その同じ時に撮ったものである。古い写真で変色のためお見苦しい点をご容赦願いつつ往時の江若を知る手立てとしてご覧いただきたい。一つは露天に出ていたキハ5001.江若時代はキハ12を名乗っていた。古いガソリンカーを車体だけ新しく変えたのだがどこか垢抜けしない。もう一つは車庫内に止められていて鮮明に撮れなかったが、向かって右側のキハ5002.江若時代はキハ11だった。こちらは戦前の古い車体そのままだった。大柄過ぎて短距離の岡山臨港鉄道ではもてあまし気味だったようだ。いずれも江若時代の色そのままに当時の面影をよく残していた。が、この鉄道もすでにない。各地に散っていた江若の残党ももう見ることはできない。サンダーバードやトワイライトが行き交う湖西線の前身がこんな車両たちだったなんてちょっと信じられないと思いませんか。

さて翌28日より大津市歴史博物館で企画展「ありし日の江若鉄道-大津・湖西を結ぶ鉄路」が開催されます。江若を知りたい人、懐かしさに浸りたい人、オールドファン必見です。