えちぜん鉄道勝山永平寺線

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普通ばかりで福井へ着いてえちぜん鉄道に乗ることにした。勝山までの線は乗ったことがなかったのである。もともとこの路線は京福電鉄福井支社の管轄だったが、2000年と2001年に相次いで衝突事故を起こして運転中止となり京福としてそのまま廃止となったものを福井県や沿線自治体が出資した第3セクター会社として再開したものである。京福の時にとうとう乗れなかったのが残念だったが今やっとその機会がきた。近年JR福井駅は高架され様相が一変した。京福の頃三国芦原線には乗っているがその頃JRからは跨線橋を越えてそのまま京福の駅に繋がっていたが、今は乗り換えにはJRの駅を出なければならない。ほんの10数mだが雨の時は濡れてしまう。今は過渡期なのだろうが。えちぜん福井駅はいまどき有人出札口である。すぐ隣のJR駅では近距離乗車券はおろか遠距離乗車券や指定席特急券まで券売機で売っているのに。駅名を告げて駅員さんから切符をもらうという行為は何年ぶりだろう。そして改札も駅員さんに切符を見せる。忘れかけていた風景だ。ホームに入ると単行の勝山行きが止まっている。ワンマンと表示があるが昼の時間帯はアテンダントと呼ばれる女性乗務員が乗っている。かわいい制服に身を包み笑顔を絶やさず車内を回るから華やいだ雰囲気になる。路線案内や車内での乗客の誘導等し顔見知りらしき乗客が話し掛けてくることもたびたびでけっこう忙しそうである。ただドアの開閉は運転士さんにゆだねられているのが車掌とは違うところか。空いて来たのを見計らって沿線ガイドのパンフを買うのをきっかけに彼女に話し掛ける。買ったパンフとは別の無料の案内図を出してくれて勝山でどこを回ったらいいかを教えてもらった。駅に無料のレンタサイクルもあるという。路線は九頭竜川と木立の合間を縫い風景をなかなか楽しめるのだが、ホンワカした気分になってゆっくり眺めるのが上の空になってしまった。福井から53分、勝山着。アテンダントさん「ありがとうございました。またのご乗車をお待ちしてます」などと言って降車客に頭を下げている。うんうん、オヤジ鉄チャンまた乗りたくなってきたゾ。
①②とも勝山にて。②駅名標のところに立っているのがアテンダントの女性。
2006.9.11撮