急行つやま

いまやJR線上で急行列車は希少価値になってきてなかなか乗れる機会がない。そんな状況なので急行列車というだけで乗ってみたいという誘惑に駆られる。ただ最近の急行列車は専用の車種がないためさまざまな車両が使われている。「銀河」や「能登」のように特急用の車両を使っているものもあれば逆に普通用の車両を使っているものもある。岡山から津山までの「つやま」は後者である。津山線といえば営業キロは58,7㎞で岡山県内ばかりを走る路線である。急行つやまは一日一本でキハ48の2連、車端にはロングシート部分もありつり革もぶら下がっている。つり革につかまる人からも急行料金を取るというのはどうかと思う。この線にはほかに「ことぶき」という快速が一日6本あり、所要時間は急行と10分前後しか違わない。車両はキハ47という室内レイアウトは48とは異なるが設備的にはほぼ同等のものが使われている。そのような線区にことさらに急行が必要なのか疑問だった。

 

岡山に入線中の「つやま」。やはりキハ48の2連(キハ48 2+キハ481003)だった。
①津山寄りのキハ482、広島色
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②西寄りのキハ481003 津山色
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2両の外色が揃っておらず2は広島色、1003は津山色である。広島色は岡山地区では珍しいが津山色はこの線区の標準色、ますます他の列車との見分けがつきにくい。そんな列車に乗客がいるのかと覗くと客は結構乗っていた。座席に座れず立っている人もいる。スーツのビジネスマンも目に付いた。時刻表を見てみると東京発一番の6:00発「のぞみ1号」に乗ると岡山に9:16着でうまく「つやま」と接続する。逆に津山発15:52発の上りに乗ると岡山着16:52で17:05発東京行き「のぞみ22号」に接続し東京に20:30に着く。どうやら出張ビジネスの客目当てに設定された列車らしいと分かった。私はのんびりと次の普通を待った。急行ならほぼ1時間なのに普通だと1時間40分かかる。一日乗り放題切符は急行に乗れないものなので。