同い年

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去る10月28日に大阪通天閣は満50周年を迎えた。いまやなにわの代表的なシンボルとなったこの塔、東京タワーと同じ設計者の手になるそうだが趣はかなり異なる。国内あちこちにこのような展望塔は作られているが、ここのように一企業が全面広告を出しているところはほかにはないと思う。文字通り広告塔である。なぜ大阪の町で日立でなければならないか不明だがTVの普及が始まる昭和30年代には果たした役割は大きかったのだろう。思えば初期のTV製造シェアで松下・シャープ・サンヨーの在阪3社はやや出遅れていたように思う。私のうちではじめて買ったTVも日立製だった。こうして関東の電機メーカーが関西に受け入れられていったのであろう。道頓堀のグリコネオンサインや食い倒れ人形、かに道楽の看板など特定企業の広告としては過大と思えるほどのものでも町の景観になくてはならない彩りとなっている。そして企業イメージを高めているが他の町ではできないことだと思う。大阪はこのようなコマーシャリズムに対する許容度が大きい町なのだと思う。

 

さて私も9月に満50歳を迎えたのだが通天閣も同い年とは始めて知った。というか通天閣に今まで上ったこともなかった。おりしも10月28日から1週間満50歳の人は無料で上がれるそうではないか。急に親近感を持ち行ってみることにした。2階が切符売り場になっており売り場の係員さんに「すみません。50歳なんですけど」と運転免許証を差し出して見せたら「はいどうぞどうぞ」と言って切符と記念品をくれた。5階展望台に上がると平日にも関わらず結構人がいた。私だけでなく50歳と思しき人間特に女性が目立った。みんな老けてるなあなどと思ったが自分も人から見ればそうなのだろうな。通天閣も惜しいことをした。25周年のとき25歳の人は無料としたら25歳がたくさん来てさぞ華やいだことだろうしそれを目当てにつられてくる客も多かっただろうに。ただで入れて文句をいう筋合いではないけどこの日は3階4階の喫茶室は休業していて展望し終わったらそれで帰るしかなかった。600円払って上がった人はちょっと物足りなかっただろうな。降りてから近くの串かつ屋に入った。