私鉄の電機

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昔は各地の私鉄は旅客とともに貨物も輸送していた。東武、西武、小田急名鉄近鉄、南海など大手も走らせているところが多かった。今や大手では見られなくなりそれ以外でも数えるほどしかない。さて貨物輸送には機関車が必要だが、その機関車が国鉄のものとは一味違って趣味の対象として捨てがたいものがあった。国鉄のような重厚さはないが収まりの良いデザインは好感が持てる。かつて鉄道模型でEF58やEF66などのショーティー製品が出回っていたことがあったが、私鉄電機はまさに国鉄電機の実物版ショーティーの感があった。戦前型国鉄電機はどれもデッキが張り出していて武骨な感じがしていた。すでに現役からは退いたが私鉄に今もその派流を見ることができる。側面には小さな正方形の窓が5つほど並んでいる。いかにも四角四面という感じが実直さを感じる。EF66単機で数十台の高速貨車をひく姿も力強さを感じるが、そんな実直そうなED級の小型機が重連でホッパー車を引くのも頑張ってるなという気持ちにさせる。ゆっくりと貨車を引いたり構内入れ替えしているにはこの形が似合っているなと思う。写真は秩父鉄道三岐鉄道のもの。これからも末永く活躍してほしい。