あおなみ線

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さてまた現存する鉄道の話。こちらは歴史も新しい鉄道である。先日18きっぷで愛知県まで行った折、名古屋に立ち寄り未乗だったあおなみ線に乗ってきた。
まずは久々に降り立った名古屋駅の変貌振りに驚いた。国鉄時代駅舎にはリンナイの電光看板が目を引いていたが探しても見当たらなかった。変わってツインタワーの威容に目を引いた。そしてどこからこれだけ人が集まるのかと思うほど人が多かった。京都駅は言うに及ばず大阪駅よりも人が多いと実感した。昔の名古屋駅はこんなに多くなかった。お陰で名鉄近鉄の駅がかすんでしまっている。
そんなBIGな名古屋駅の片隅にあおなみ線の駅があった。こちらはホームに上がると閑散としている。休日午後3時、止まっている1000系電車4連もがらすきだった。15分間隔でワンマン運転
車椅子の男性乗客が乗ってこられたが他の乗客とは十分距離を置いて乗れるほどだった。ロングシートの座席が一人分ずつ区切ってあるが斜に構えて座り車窓を見ていた。しばらくJR関西線や近鉄名古屋線と並行して走る。こちらは高架なので2つを見下ろすことが出来て鉄を喜ばせる。
かつての貨物線を複線電化高架化改良して旅客線に作り直してできた第③セクター鉄道である。しかしJR貨物の名古屋貨物ターミナルへのJR線からの連絡線としても使われているので一部貨物列車も乗り入れる。名古屋臨海鉄道の旧国鉄DD13そっくりのDLが見えた。撮りたかったが撮れる場所にいなかった。
あとは高架線上を突き進んでいくが、車両、線路とも良好状態とあってスピードは出ていた。地平を走る貨物線の頃はもっとのんびり走っていたのだろうか。そういえば路線は新しいが沿線の民家は結構年月を経た感じのものが多かった。沿線住人にとって貨物専用線だった頃は恨めしい存在だっただろう。折角名古屋競馬場前とか荒子川公園など市民の憩いの場へのアクセスが良くなったのだが乗り降りは今も少なく本当にもったいない。
稲永のあたりから港湾地区らしくなってきた。野跡を出てから大きく右にカーブし自動車の積み出しをする大きな貨物船を見ながら金城埠頭に滑り込む。駅の外に出てみる。国際展示場があるが催しがなくてはすることがない。他にヨーロッパ風の建物の並ぶ結婚式場もあったがこれも人気がない。その日は仏滅であった。好天の休日だったのだが。所在無く来た道を引き返した。
2007.3.21撮