殿様・中村は「甘えん坊将軍」…腰痛で別メニュー

慌てん坊将軍サッカーはあまりよく知らないのだが、中村俊輔の名前くらいは知っている。夕刊フジによるとその中村が「甘えん坊将軍」だと言われている。それはいかん、将軍は私だ!彼はキックの得点力を買われてジャパン代表に選ばれたのに最近どうも芳しくない話を聞く。先日の北朝鮮戦は出場停止であった。まあそれは仕方ないとしてならばこれを持病の腰痛を治す機会としたのかと言うとそうではないようだ。15日開幕のコンフェデレーションズカップに向けた練習を独逸で始めたが、まだ腰が痛むといって他の選手を横目に本式な練習には取り組んでいないと言う。「最終予選と違って絶対に勝たないといけない大会ではない。」と言ったりホテルのベッドがやわらかすぎて合わないなどと身勝手な要求をしてジーコ監督らを困らせている。

腰痛の患者でよく見るのだが、痛みが長引くにつれて人間面が退行してくる傾向がある。むしろ症状の固定化を望むようになりわがままな要求を通そうとしたり必要以上の休業を申請したりする。周りがもうそろそろ大丈夫だろうといってもまだ痛みが残るといってなかなか自ら全快しようとしない。確かにどのような原因であれ腰痛は慢性化しやすい。

東洋医学的に肝鬱気滞という証にあたるのか。筋の痛みは五臓のうち肝に影響を及ぼし気の流れが滞る。肝は将軍の官で疏泄を司るからこれが働きが悪くなると判断力・決断力が衰える。自分で物事を考えようとしなくなる。痛いことでほかに頭が回らないのかも知れない。今の中村はそんな状態に見えてならない。

腰部だけを保護・治療するのでなく足の肝経のツボの反応をみれば必ずどこか反応があるはず。中封などに圧痛があれば気が滞っているのだ。そこらのつぼを使って気のめぐりをよくしてやらなければならない。足が軽くなれば動きも出てくるだろう。そして自ずと自分が自分に何を課せばよいか見えてくるに違いない。今の中村にはそんなことが必要に思える。