八栗ケーブル

高徳線を八栗口で降りて八栗ケーブルを乗りに行くことにする。八栗口なんて手軽に八栗山に行けそうなネーミングだがどっこいケーブルの八栗登山口までは上り坂を徒歩で20分ほど行かなければならない。その間に交通機関の路線はない。ここで八栗ケーブルの概要を見てみよう(配布パンフレットによる)。

 

延長●660m、高低差●167m、運転速度●秒速3.35m(時速12km/h)、
所要時間●約4分、●常時15分毎運転

 

と小規模な部類に属する。登山口駅までたっぷり歩かされ乗ったら660mの間に167m上がるだけで4分で終わりとは、足の負担がどれほど軽減されるのかよくわからないがお寺の参拝客やお遍路の人たちに親しまれているケーブルである。

 

登山口までの道
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この辺の山肌では花崗岩が産出し採石場や加工場が並ぶ。石の転がる先に隣の屋島が見える。

 

八栗登山口駅
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特ににぎわう場所もなく登りつめていくと突然駅が現れるという感じである。駅前は割りと広い駐車場になっており車でここまで来る人が多いことがうかがえる。駅舎の中は売店になっていて発車を待つ乗客が結構いた。

 

車輌
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橙色の1号車(帰り)
まあ時代を感じさせるこのデザインにしばし言葉を失う。昭和39年製だとか、よく残っていました。往時の遊園地や動物園などから持ってきたような往年の子どもたちに受けそうなスタイル。でも行く先はお寺です。子ども達退いてしまいそう。

 

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緑色の2号車(行き)と記念スタンプ。車内の女性は乗務員。
車内で流す音楽は行きは当地の民謡だが帰りは喜太郎のシルクロードだった。

 

交換所
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降下する1号車から登ってくる2号車を撮る。
ケーブルカーの車内から対向車をいいタイミングで撮るって結構難しくありません?

 

八栗山上駅
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駅舎があるだけで特に何もない。
お寺までは歩いて5分くらいである。

 

八栗山
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先述のように石が取れるような山なのでごつごつした地形である。短い距離だなんてくさしたがこのようなところにケーブルを引くのはそれなりに難工事だったろうなと改めて思った。

 

2009.3.22撮