ありがとうパノラマカー

目的その三、余命迫る名鉄パノラマカーを見に行くこと。
地下鉄乗り回しを少し中断。いやこの見物こそ本日最大の目的!

 

犬山に住んでいたころパノラマカーには何度も乗って馴染み深い電車だった。一時は名鉄の顔でもあったこの車両も今や後進に道を譲り1編成がイベント用に残るのみ。それも今月30日に最終運行の予定という。時の流れの速さに感慨無量であるとともに名残を惜しみたいと思っていた。30日に見に行くのはちょっと難しいかもしれない。しかしこの8,9日に「ありがとうパノラマカーイベント最終回」が行われるという情報を得てそれを見に行くこととした。

 

両日豊明から蒲郡まで各1往復運行する。乗車するには予め沿線で発売された特別な乗車券が必要で、京都にいては購入の機会もなく乗車は諦める。せめてツアーから帰ってきた姿を見るだけでもと豊明へ。

 

15時19分豊明4番線に帰着
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パ~パパ、パ~パパ、パ~パパパ~ とあの独特の警笛を響かせて入線。もうこの音色も聴き納め?

 

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ミュージックホーン豊明号へのご乗車お疲れ様でした。蒲郡線も久しぶりで懐かしかったろう。名古屋へ直通する特急が何本も走っていた1970年代があの線の最盛期だったのだろうか…


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乗客をすべて降ろし留置線へ入線。カーテンコールに包まれて楽屋へと下がる。

 

老いを感じさせない名優・名選手が引退を口にするとき誰もがまだ早すぎると思ってしまう。しかし若手は次々と現れ成長していき桧舞台での活躍を夢見ているのだ。惜しまれつつ道を譲り花道を去ってゆく姿こそが名優・名選手たる所以であろう。名鉄という劇場はパノラマの向こうへと続いてゆくのだ。