無鄰菴(むりんあん)

無鄰菴は明治の元老(当時の最高首脳)山県有朋が建てた別荘であり京都市左京区にある。完成は明治29年。母屋のほか洋館、茶室、日本庭園がある。隣家のない場所であることからこの名が付いたといわれる。なお一般に使われる「隣」という字とはへんとつくりが逆であるが本来こちらが正字だそうである。現在京都市が管理していて国の「名勝」に指定されている。

 

入り口を抜けると一面日本庭園が広がる。
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母屋より庭園の面積がはるかに広い。紅葉の季節は見事だろう

 

洋館
その当時にすればモダンなレンガ造りの2階建てである。その2階部屋
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壁は狩野派による花鳥図で飾られビロード地の椅子、テーブルが配される。、明治36年日露戦争開戦直前にこの部屋で日本の最高首脳4人が集まり外交方針を決める会議が開かれた。

 

茶室
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明治の上流階級の間でたびたび茶会も開かれたのであろう。

 

ここの茶会で出されたといわれる茶請け菓子を販売している
真盛豆 840円
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炒った丹波黒豆に黄粉をかけさらにその上に青海苔をまぶしたもの。毬藻のようだ。

 

見終わって外にでたらもう入場時間は過ぎていた。
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隣家のない場所という名前の由来であるが、隣には有名な日本料理店がある。

 

2009.9.64撮