梅小路にやって来た1080号機関車

栃木県葛生の日鉄鉱業内に保存されていた1080号蒸気機関車がつい先日JR西日本に譲渡され今後梅小路蒸気機関車館で静態保存されることとなった。同館は9月15日から1080号の特別公開や関連の展示を行っているので見に行った。


9月15日~20日は転車台南側の広々した留置線にぽつんと置かれて展示されていた。
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栃木県からはるばる京都まで運ぶのは大仕事だったろう。東日本に鉄博もあるし、またこの機関車は1926年に浜松工場でタンク機に改造の上美濃太田機関区に配属されていたという経歴からJR東海が現在計画を進めている新しいレールウェイパークに持っていくという手もあったろうにわざわざJR西日本に譲渡したというのがより希少性を高めている。

 

公式側で接近してもう1枚
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1901年英国製というから100年以上前のもので、梅小路の機関車の中でも最長老でまた唯一の外国製ということになった。ヘッドライトがついてない。

 

非公式後ろ側からの1枚
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2B1の軸配置、他では見られない今や貴重なものである。
9月21日からは扇形庫内に移す予定の由。


屋外のすぐ横にはC62の2号機+1号機の重連が展示され新しい仲間を迎えていた。
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こちらは梅小路の中では一番若い機関車(といってもすでに製造後60年以上経っているが)


また旧二条駅舎資料館貴賓室では、9月15日~12月27日に特別展「1080号機関車の軌跡 1901~2009」を開催中。
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1901年に英国ダブス社でD9形651号機として製造されて以来今日までの歩みを写真や図表で紹介してあった。1979年に使用を終えてから31年間保管されていたというからよく残っていたものだ。

 

2009.9.20撮