JR山陽線 八本松駅

西東京北名古屋東大阪、南あわじ、東広島など最近の市名には隣接する大きな市の名前に肖ったものがいくつもあるが、自らの主体性をあまり感じられなくて好ましいものではないと思う。もしも京都市山科区京都市から独立するとしたら市名を東京都にするのだろうか? どこの町だかよくわからない。 
くだらない愚痴はこのくらいにしておいて今回訪れたのは広島県東広島市にある八本松駅。

 

スカイレールを乗り終えてセノハチも乗ってみることにする。瀬野~八本松の一駅は10.6㎞もあり10分かかって走る。山間に22,5パーミルの勾配が続きしかも曲線が多い。開通当初からの難所で蒸機の時代はもちろん電化された今でも上り貨物列車には補機がつく。1962年電化完成当初151系特急「つばめ」や153系急行「宮島」もやはりこの区間を走るときはEF61電機の後押しを受けた。その後出力増強された車両の登場によって自力で登れるようになったが、今も下り側の問題として抑速ブレーキのついていない103,105,113系などはこの区間には入れない。乗った電車は115系であった。その電車が喘いで登りつめて八本松駅に滑り込む。標高255mで山陽線内最高地点の駅との表示が構内にある。

 

駅舎
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南北を結ぶ跨線橋から出入りするようになっている橋上駅である。

 

補機回送
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後押しの役目を終えたEF67は隣の西条駅で解放され単機で広島へ引き返していく。あまり見ることが出来ない貨車連結側の顔を見ることが出来た。

 

構内配線
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上手踏み切りより望む。複雑な配線になっている。現在は行われていないがかつては駅下手で走行中に補機解放をしていたので、切り離された補機はここの機回し線に入って下り線へ戻っていったのであろう。

 

下りホーム
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構内は緩やかにカーブしていて下り線は見通しがきかない。この先もカーブの連続であり下りもやはり運転手泣かせであることに変わりはない。下りも瀬野までの所要時間は10分である。
私もEF67に倣って広島へ戻ることにする。

 

2009.10.11撮