Her Majesty

花フェスタ記念公園内には「ロイヤルローズガーデン」という一角があって、日本の皇室と英国の王室に縁のあるバラが植えられている。その中にある一品種

 

ハー・マジェスティー
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あまり咲いていませんが、最後の最後に咲くのかな。

 

ザ・ビートルズのナンバーHer Majestyは彼らの事実上最後のアルバムとなった「アビイ・ロード」の一番最後に収録されている。それもThe Endという曲のその後に付け足しのように入れられている。演奏時間わずか23秒、最短の曲でもある。しかしその歌詞たるや「女王陛下は素晴らしい娘。でもあまりしゃべらない。女王陛下は素晴らしい娘。でも気分屋だ。「愛してる」って言いたいが、酒(ワイン)を飲まないと言えそうもないなぁ。でもいつかきっと僕のものにしてみせる。そう、いつか僕のものに」などと歌っていて何とも畏れ多い内容である。まさか本気でこんなことを考えていたとは思えないが、聞いている者をビックリさせてやろうという若き日のポールのジョークなのかもしれない。
実はこの曲は当初このアルバムのMean Mr. MusterdとPolythene Pamの間に挟まれる予定だった。マスタードとパンの間に挟まれるとはサンドウィッチのハムのような薄っぺらな存在に扱われそうだった。いくら23秒の演奏とはいえ前後の曲がそれぞれ貧しい男と女を描いたものだけにその間にというのは少しまずいと考え直したのだろう。最後のカーテンコールとして取っておいたのは彼らなりの王室への敬意なのか…。


女王にちなんだ品種がもう一つ、こちらは満開だった。
クイーン・エリザベス
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2002年6月のエリザベス女王戴冠50周年コンサートにおいてHer Majestyをポールが初めてライブ演奏したが、列席していた女王は不快な表情を浮かべた。そのためこれ以降、同曲は一度もライブ演奏されたことがない。今やポールも爵位を持つ身、若い頃のような毒気を伴うジョークも言いにくくなったことだろう。

 

さて11月15日は京都でエリザベス女王杯ですね。バラ色に輝く栄冠はどの馬に?