柵原ふれあい鉱山公園

 

同鉄道がなくなってすでに19年が経っており遠い日の記憶となってしまった。しかしその特徴ある車両群が今も保存されさらに動くところも見られる場所がある。それが岡山県久米郡美咲町にある「柵原ふれあい鉱山公園」である。懐かしい思いをこめて先日訪れた。

 

片上鉄道廃止後、吉ケ原駅周辺を整備して公園とし駅舎と前後の数百mの線路を残してそこに11両の車両が保存されている。それらは片上鉄道保存会の人たちの手によりボランティアで維持管理され、月に一度第一日曜日に動態保存を見て乗ることができる。

 

公園入り口である旧吉ケ原駅
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昔訪れたときそのままだった。園内立ち入りは無料だがこの日動態保存運転日で乗車するには出札口で一日会員券(左下)を200円で購入する。購入すると当日何度でも乗車できる。

 

公園内保存車両
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この日運転されていたキハ702のほかDD13と客車3両、奥にキハ303が見える。写っていないが303の奥にはキハ312がありさらに貨車4両もあり総勢11両である。また柵原鉱山内で使われていた鉱石運搬車両も数台置かれている。

 

動態保存車運転
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この日はキハ702が運転されていた。久しぶりに聞くDMH17エンジンの駆動音、しびれるなあ。
約30分毎に1往復していた。一回の所要時間は10分程度である。またこの日は動いていなかったが客車のうち1台には車内立ち入りできた。

 

駅長さん
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この駅の駅長さん コトラ君です。駅舎のベンチで列車の行き来を見守っている。ネコの駅長さんは某鉄道某駅のが有名ですが、じつはこちらのほうが発祥だそうな。

 

なお公園内には柵原鉱山資料館という建物もある。入場は有料だが鉱山とともにあった片上鉄道の歴史を理解するのにも有益な展示内容である。それから公園内に供食設備はないので食べ物を用意していくことをお勧めする。食べる場所はある。 
滞在時間中運行終了時間まで何度も乗車して楽しみ飽きなかった。だがひとつの列車を少し動かすだけでも運転、車内案内はもちろん駅務、保線、踏切開閉さらには車両整備など多くの人員が必要であることに気づかされる。それらをすべて保存会の方々が行っておられるのには頭の下がる思いだった。乗車した者は一日会員として円滑な運行に協力することを肝に銘じよう。

 

2010,6,6訪問