海王丸

万葉線の終点越ノ潟の一つ前の駅はその名も海王丸という。
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駅から5分ほど歩くと海王丸パークがありその中に大型帆船「初代 海王丸」が停泊されている。
ここまで来たら見ておこう。

 

これが海王丸
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1930年航海訓練所の訓練船として竣工、日本丸とともに各国を航海し「海の貴婦人」と呼ばれる。老朽化のため1989年海王丸二世に役目を譲り引退。海王丸財団に払い下げられて1992年よりこの地で繋留保存される。
運がよければ帆を張った姿を見ることができるがこの日はマストだけ。天候もイマイチ。

 

海王丸の主要諸元
竣工 - 1930年
造船所 - 川崎重工業神戸造船所
船型 - 4檣バーク型帆船
総トン数 - 2238.4トン
全長 - 97 m
全幅 - 13 m
メインマスト高 - 46 m(水面からの高さ)
総帆数 - 29枚
帆の総面積 - 2050 m2

 

ただいま建設中
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海王丸のすぐ横に伏木富山港を渡る自動車道「臨港道路山新東西線」の建設が進められている。高架橋の海面からの高さは47mで海王丸が通過するのは厳しいようだ(まあ通ることもないと思うけど)。でもこの橋は車道と歩道の2層構造になるらしい。これができたら東西間の往来が容易になる半面県営フェリーはなくなり万葉線の活路のひとつが失われるだろう。そこでもしできるならこの高架橋に万葉線も通して往年の富山市内までのルートを復活してほしいものだ。橋上から見下ろす貴婦人の光景は優雅であろう。でも工事はここまで進んでいる。今から難しいか…。