公園内のベンチで弁当をあけて食べていると後ろのほうから媚びるような鳴き声でネコが近づいてきた。
やや遠慮がちな上目遣い
「おミャーさん、うミャーもん食べとりゃあすなあ。ちっと分けたってちょ」
「おミャーさん、うミャーもん食べとりゃあすなあ。ちっと分けたってちょ」
君の欲しいのは鶏のから揚げだな。上げたいのは山々だが自分の分しかないよ。
それに公園を汚したらいけないし、何よりネコが人間に媚びるのは君のプライドにかかわることだ。
悪いけど何も上げニャーよ。
それに公園を汚したらいけないし、何よりネコが人間に媚びるのは君のプライドにかかわることだ。
悪いけど何も上げニャーよ。
それでも私が食事の間離れずずっとそばにいてた。
食べ終えて私が立ち去ろうとしたときの渋面。
食べ終えて私が立ち去ろうとしたときの渋面。
「ニャンもくれニャーかね…。こすいわ。たわぁけ」
目を開けては私の座っていた椅子に上がり残り物がないか探していた。
目を開けては私の座っていた椅子に上がり残り物がないか探していた。
つづく