1067記事目

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というわけで軌間1067mmで敷かれている線路の写真を。
JR在来線をはじめとして日本の多くの鉄道がこの軌間を採用して全国各地へとつながっている。
私達はその恩恵を受けて国内は1枚のきっぷで沖縄をのぞくどこへでも道をたどっていくことが出来る。
思えば起伏の大きいこの国土によくこれだけ張り巡らされたもので、これにより国内の移動物流が迅速に行えることが単一国家として存在しうる一つの要因ですらあると思う。
たとえひとつの経路が不通になっても代替の経路を通って目的地へ行くこともできる。
あるいは最長片道切符だとか大迂回乗車といった楽しみ方もできる。

 

その全国通津浦裏につながっていた線路がいま広い地域にわたって寸断されてしまっている。
さらに電気の供給が止まって列車の運行ができないところが発生している。
いままでに体験したことのない未曾有の事態だ。改めて通常時の利便性を知ることが出来る。
また、地図を見ると三陸地方へ伸びている路線は文字通り紆余曲折して敷かれたことが伺える。
先人のこれだけの苦心の賜物を災害を受けたからといって安易に外せるものではないことを痛感する。
今回の震災の復興作業は始まったばかりでこのあとどのくらいかかるか見通すことも難しい。しかし思い出すのは阪神大震災のとき阪神間を走る全ての鉄道路線が被害を受けたがその中で一番速く復旧したのは1067mm軌間であるJR西日本在来線だった。人々の努力と英知により必ず汽笛が戻る日は来る!
被災者の方々の回復とともに一刻も早い線路網の復旧がなされることを、同じ1067mm線路でつながっている処の者として切に望むものである。