スカイブルー阪和線103系

それまで見かけてもなんとも思わずにいた物が見かけなくなるとにわかに気になりだすのはよくあること。旧国鉄型の最大勢力ともいえる103系電車などはその典型だ。103系は1963年に登場以来20年近くにわたり増備されて一時は東北から九州まで活躍の場を広げ通勤型電車の代名詞ともなった。JR化後も北海道、四国以外に引き継がれ走り続けた。だがここ数年でさすがに見ることが少なくなった。JR西日本には比較的多くが残っているが、老朽化とともに節電が強く叫ばれるようになった昨今肩身が狭くなってきた。

 

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先日天王寺駅阪和線普通に使われている103系を見かけた。今までなら気にも留めなかった存在だが今回は珍しさを感じてカメラを向けた。…実は自宅近くを走るJR奈良線にもいまだに103系は走っているのだがライトグリーンのものである。スカイブルーのものを見るのは本当に久しぶりだった。
思い返すと103系の中でもスカイブルーはJR4社管内ともに見られたもっともポピュラーな色だった(JR化のごく初期だけだが)。西日本の中だけでも東海道山陽線緩行でいくらでも見られた。カメラを向けることはなかった。

 

そして気がつけば
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それ以前にスカイブルーの103系を撮ったのはなんとこれだけだった。
和田岬線が電化されて103系が投入されたのを見に行ったときのもの。
「えぇ~っ、しまったー」うかつだったと慌ててももう遅い。
珍しくもないものが常に変化していると見極めることこそが真の趣味人であると痛感した次第、お粗末。

 

1枚目 2011.5.29 天王寺
2枚目 2002.5.6  兵庫