賢島~和具間定期航路

JTBの時刻表に賢島から和具までの英虞湾を横断する航路が掲載されていて志摩マリンレジャーという船会社により一日9往復運行されている。どんなものかなんとなく興味がわいて乗りに行く。

 

今回は和具から賢島へと向かうことにする。大王崎を見終わって波切から再び御座港行きバスに乗り約28分で和具停留所に着く。志摩半島のかなり先の部分だが商店が立ち並び地域の中ではにぎわった場所である。しかし乗船場は見えない。地元の人に聞くと北へ向かってまっすぐ10分ほど歩いたところと言う。

 

暑い中歩いて到着
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これが乗船場で小さな屋根つき桟橋がかかるのみ。切符は向かい側にある小さな商店の片隅で売っている。賢島まで600円。切符を売るおばさんに珍しそうな顔をされた。出船まで20分以上あるが乗客らしき人影はない。小さな子を乗せたバイクのお父さん、女の子を連れた若いお母さんが通りかかっただけ。

 

船の到着
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少し遅れてかわいい船がやってきた。運転士?さん一人のワンマン運航。10人ほど観光客らしき家族連れが乗っていた。この和具周辺に民宿がありそこに泊まってマリンレジャーを楽しむのだろう。

 

船の内部
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下船客が降りてから乗船する。乗客は私のほか地元と見られるおばさん一人、ほぼ貸しきり状態。小さいながら内部は結構ゴージャス感がある。ラウンジ席や窓に向かった席がありデッキに出て外の風景を楽しむこともできる。

 

途中間崎島に立ち寄る。同乗者だったおばさんはここで下船。その代わり海水浴帰りと見られる家族連れが数組乗ってきた。西日差す英虞湾の風景は目に心地よい。

 

賢島港
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約25分で賢島着。近鉄賢島駅はすぐ前にある。この航路のほかに半島のさらに突先である御座港まで行く路線もありできればそちらに乗りたかったが一日3便しかない。いずれにせよ一般的な観光コースからは外れるようで地元の足として定着しているようだ。しかしその風景は美しく変に観光化されていないまったりした情景はとても貴重で乗った甲斐があった。