ザ・ビートルズ・トリビュートライブ ~グラミースペシャル~

イメージ 1

先月WOWOWで放映された表題の番組の録画したものを視聴した。ビートルズが米国のエド・サリバンショーで公演して50周年になるのを記念して本年1月27日にロサンゼルス・コンベンション・センターで行われたライブショーの模様を記録したものである。今も現役のポールマッカートニーとリンゴスターをはじめかつてグラミー賞を受賞したようなそうそうたるミュージシャンが出演した。まずビートルズコピーバンドであるマルーン5の「All My Loving」で始まり、次いでスティービーワンダーが「いつかこの曲をもっとファンキーに演奏したいと思っていた」と言って「We Can Work It Out」を歌った。両者の演奏スタイルは対照的と言えるが広く親しまれたビートルズナンバーはカバーする人のさまざまなアレンジがありどれが良いというものではない。このライブには出てはいないけど私個人ではカーペンターズの「Piease Mr.Postman」、セルジオメンデス&ブラジル66の「The Fool On The Hill」、エアロスミスの「I'm Down」など本家に劣らずいいなと思うし愛聴している。このライブに出てくるさまざまなスタイルの違いを味わうのも楽しい。特にジョーウォルシュのギターはあのエリッククラプトンを彷彿とさせたし、ケイティーベリーの「Yesterday」の染み入るような歌声は心に響いた。しかしそのどれもが結局は前座であると思わせるようなリンゴとポールの登場はやはり圧巻であった。リンゴが彼の持ち歌である「Macthbox」「Boys」「Yellow Submarine」を、一曲ではドラムを叩きながら、歌い上げるのを聞きその声が昔と変わらないのに驚いた。ステージの上での足取りの軽さも年を感じさせない。この人今や曾孫もいると聞くが本当だろうか? そして真打ポール卿は「Birthday」で登場し「Get Back」を力強く全コーラス、最後の語りまで歌い上げた。今改めて感じるがポールはアップテンポな曲をベースを弾きながらリードボーカルを務めるのはどんな音感をしているのかと驚愕する。さてそのあとは「Sgt.Peppers' Lonely Hearts Club Band」で盛り上げその後すかさずリンゴが「With A Little Help From My Friend」でマイクを引き取るのはまさにビートルズの絶妙コンビネーションで、ファンとして最高のものを見た思いだった。最後は全員登場の「Hey Jude」でお開き。見ごたえのある109分だった。
なおこの番組で知ったが、ポールの母親の名はMaryで「Let It Be」のMother Maryはまさに彼の母親のことだ。そしてジョンの母親の名前はJulia。2人とも少年時代に母親を亡くしている。「Let It Be」「Julia」この2曲はポール、ジョンがそれぞれ彼らが亡き母親を慕いあげて作った歌なのかなと気が付いた。
YOUR MOTHER SHOULD KNOW