山陽 S特急を見に行く

世はお盆休みとなり、小生もしばらく仕事がお休みである。特にどこか行く予定もしていなかったが家でごろごろしているばかりも飽きてくる。今年は鉄に出かけることも少なかったので自ずと虫が騒ぎだしてくる。こんな時は近場でありながらあまり乗れる機会のない列車を見に行くのがいいのではないか。そこで…。

 

前から少し気になっていたのだが山陽電鉄には「S特急」という列車種別がある。いちおう特急を名乗っているが正式な特急より格下で東二見より西は全駅に停車しそれ以東の停車駅も正式な特急とは若干異なり阪神三宮どまりである。他の鉄道なら急行なり準急と称するような内容だが、山陽はかたくなにS特急の名にこだわり続けている。その本数も少なく朝に上り夜に下りが数本あるだけで日祝日はさらに少ない。これでは沿線住民以外見たり乗ったりできる機会がない。そのような列車こそが鉄の魂を揺さぶる。上り列車を見るために朝5時半に家を出て神戸へ向かった。こういう時は各社線には申し訳ないけれどJRを使わないと間に合わない。須磨まで乗車し山陽須磨駅へ向かう。

 

7時54分 山陽須磨発上り阪神三宮行き
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本来の特急は5000系あるいは5030系の6連が使用されるがS特急は3000系の4連でやってきた。それほど込み合ってもいない様子。

 

8時17分 山陽垂水発上り阪神三宮行き
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やはり3000系4連だったがこちらはクロスシート改造車だった。ちょっとは特急らしい面目を保っているか。種別幕の「S特急」は独特の字体である意味特急より目立っている。一方、緑地というのは阪急や近鉄では準急、京阪では区間急行を意味する色だしそちらのほうはちょっと地味かな。

 

おまけ
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須磨から垂水へ移動するときに乗ったのがこの霞ヶ丘行普通である。この日は日祝日ダイヤで、1日1本しか運行されないものだった。こちらのほうがむしろ珍しいかな。

 

2014.8.15撮