祈 早期復興 JR可部線

このたびの豪雨による大規模土砂崩れの被災者の皆さまに心よりお見舞い申し上げ、犠牲になられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

 

このところ各地で水害が相次いでいる。JR西日本管内でもやっと山口線が復旧運行再開となった矢先、福知山線が水没、そしてまた可部線の緑井~可部間が沿線一帯の土砂崩れにより運行不能になってしまった。その日広島市安佐北・安佐南区内では一晩で例年の8月1月分の雨が降って山にたまった雨水が土砂とともに一気に押し寄せた。ニュースなどで伝えられる画像を見ると可部線の路線は足が浸かるほどの泥水の中に埋まり線路が見えない。当面の運転休止を余儀なくされたようだ。

 

可部線と言えば2003年に廃止になった可部~三段峡のうち可部~河戸の一駅が最近になって復活運行再開の見通しが立ったばかりなのに今後どうなるのか気になるところである。近接し高架を走る広島アストラムラインが今回被害もなく通常運転を続けている一方で地平を走る可部線の被害状況の大きさに絶句する。またこのたびの路線復活のための国土交通省との折衝で旧来存在していた踏切の扱いが問題になったと聞く。国は今後の鉄道新路線開業に当たっては原則として踏切は設置しないことを求めている。今回の復活においては暫定的ながら踏切の設置が認められたが、ことこのような状況となっては立体化も視野に入れるべきではないだろうか。

 

今回の災害で人命の救助と安全の確保がもちろん第一であるが、それについでインフラの復旧整備も喫緊の問題である。地域住民の足として復旧が進むことを祈るが、盤石なものとして生まれ変わればと思っている。

 

さて可部線の写真
①1972年1月15日 古市橋にて
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写真再掲⇛蔵出し写真・1972年広島旧型国電 - awatembowの日記 (hatenadiary.com)
国鉄時代、横川行きクモハ11.三段峡行DC車内から撮る(ちょっと危ないね、今にして反省)。

 

②2004年10月11日 可部駅
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この駅のあたりも被害を受けたことであろう。地平よりやや高くなっているが浸水しなかっただろうか。路線延伸の暁には駅構内も建て替わるようだがどうなるだろう。

 

③2009年10月11日 広島にて
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朝に2本ある梅林行105系。梅林も現在運転休止区間の中である。その横を流れる大田川も変容しているのであろうか。