横高山・水井山

比叡山最澄の創立した天台宗の本山 延暦寺のある山として全国的にも知られているが、その北側にある双子の横高山と水井山はあまり知られていない。傍に奥比叡ドライブウェイも通っているが徒歩の山道は静かで人影もまばらである。秋晴れの日曜日、登ってみることにした。

 

登山口
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京都駅あるいは国際会館駅から出る京都バス大原行を「登山口」停留所で下車。そのすぐ前に登山道の入り口があり入ってすぐ山道となる。11時10分登山開始。

 

黒谷青龍寺
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この登山道、本来はこのお寺への参道なのだがかなり険しい。比叡山の修行僧などはこの道を何度も行き来するそうだがかなりきつい。息も切れそうになって40分ほど登ると寺の建物が見えてくる。門があいているので休憩がてら参拝する。

 

玉体杉
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青龍寺から石段を登り切ってしばらく行くとドライブウェイに出くわす。その横の山道をさらに15分ほど歩くと玉体杉が立つ。この場所から京都市の南西方向に視界が開け京都御苑が真正面に見える。昔この道を行く者はここで立ち止まり御所の方角を向き玉体加持を祈ったという。12時35分到着、昼食時だが人が多いので先へ進むことにする。

 

横高山 △767m
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しばらく歩くと分かれ道があり直進の方向が横高山山頂への道で急斜面となる。また息を切らして登りつめて12時50分山頂到着、誰もいないのでここで昼食にする。山頂とはいえ案内板があるだけで眺望は全く効かない。

 

水井山 △794m
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横高山を過ぎて下り坂になるがすぐにまた同じような険しい上り坂となる。登りきったところが山頂だが、こちらには目立つ案内板もなく三角点があるのみ。道標の右側の四角い石が三角点である。

 

仰木峠
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水井山の後下り坂が続き、延暦寺からの参拝道と合流してしばらく行くと仰木峠に着く。昔の京都北部と大津北部を結ぶ道の峠となる地点である。この付近からのぼりの枝道が出ていてそれを登ると
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琵琶湖大橋を中心とした大津市街を見通せるビューポイントに出る。これを引き返し元の道に戻る。この先でまた分かれ道があるが道標の「三千院」の方向をとる。下りが続くがごつごつした沢路になるので濡れにくいしっかりした靴着用の必要あり。

 

野村別れ
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車両進入止めの門扉をくぐって山道は終わり人里へ出る。道を下りきると国道367号線に出て京都バス「野村別れ」停留所に14時50分到着。京都駅・国際会館駅方面へバスは多発しておりまったりと家路に向かう。

 

2014.9.28 踏破