鉄道を乗る

イメージ 1

多くの人は「鉄道に乗る」というのが正しい日本語だと思うだろう。だが私はあえて表題の言葉を口にしたい。

「に」は下につく動詞の行為を実行する手段・方法を示すときに使う。この場合の「乗る」という行為は2点間の移動を行う物体の内部に自らの身を置くという意味に使っているが、そこに特に感情的な思い入れは見当たらない。それは「乗る」こと自体が目的なのではなくその移動する先の場所で行うはずの行為が目的だからである。職場へ行く、誰かに会う、引っ越しするなどのために目的地に着くまでの間何かに「乗る」のであり、感情的思い入れの対象はその移動先にある行為にある。

だが私は鉄道が好きだ。乗る行為自体が目的であり、そこに楽しむという感情的思い入れがある。「乗る」行為は自動車や飛行機によっては感情の高まりを得ず対象を鉄道に限定してこそそれは果たされるのだ。もはや鉄道は手段や方法ではなく目的であり対象なのだ。そこで本題に戻るが、下につく動詞の行為への目的や対象を示す助詞は「を」である。<私はあなた「を」愛する>の「を」である。だから文法的には奇異であろうとも私は心情的には「鉄道を乗る」と言いたいのである。