南海 天空乗車

橋本からの足、実は押さえてありました。

 

1月に乗った近鉄つどい
1.25 近鉄つどい乗車 - awatembowの日記 (hatenadiary.com)
南海高野線においてもこれと同様自由な雰囲気の中で気楽に車窓を楽しめるというコンセプトの列車が運転されている。それが「天空」である。登場はこちらのほうが早いのだが切符が取りにくいと聞いてそれまで二の足を踏んでいた。しかし1月につどいに乗って以来乗り比べてみたいという気持ちが強まってきてこの春のうちにぜひ実現しようと決めた。

 

切符の予約
乗車日の10日前から前日まで「天空予約センター」への直電話でのみ予約受付という厳しい条件。10日前の4月23日受け付け開始の午前9時から何度も掛けてみるが全くつながらない。午後1時半頃になってやっとつながった。5月3日に空席はあるかと聞くと、13時22分橋本発の天空3号分しか残っていないという。本命希望の便ではなかったがもう選択の余地はない、あるだけましということで予約を入れる。こちらの名前と連絡先を聞かれた後予約番号を言い渡される。当日その番号を橋本駅構内にある専用窓口で伝えて切符を購入してほしいとのことだった。

 

当日
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橋本駅ホーム極楽橋寄りにある天空指定券引換窓口。出発40分前~10分前に切符を購入することになっている。この場で座席が指定され座席指定券と記念乗車証が渡され、沿線ガイドが配布されている。

 

天空は4両編成
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予約の取りにくい指定席車両は2両で74席のみ。あとの2両の自由席車には誰でも乗れるが指定席車への通行はできない。自由席車は一般車両なので天空に乗ったという実感はないかもしれないが。乗車前に紀ノ川橋梁上手まで行って橋本へ戻ってくる天空2号を迎えたがこの通り難波寄りは自由席の一般車で指定席車の姿を撮ることができなかった。

 

乗車前
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橋本構内留置線から出てくるところ。これが指定席車で極楽橋寄りの先頭となる。2200系2208+2258を大幅改造して展望窓や展望デッキを設けた外観。8はハシモトのハを表し58はコーヤを表しているそうな。濃緑と赤のツートンは高野山の木々とお寺の伽藍を表していると思うが小生はクリスマスのポインセチアを連想してしまった。

 

車内
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座席は指定されているがホーム乗車位置の一番前で待っていた。というのは最初に車内に乗り込んだその一瞬に無人の車内写真を撮るためであった。うまくいった。中央部の座席はすべて進行方向右側の窓を向いている。後で分かったがこちらの方向が深山幽谷の絶景をよく楽しめるのだ。

 

特急でもない普通でもない
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橋本~極楽橋間を特急はノンストップ、それ以外は全駅停車となるが天空の停車駅はどちらでもなく学文路と九度山に停車しあとは通過する。せっかく座席指定料金510円を払って途中下車するのは惜しい気がするが近隣に天満宮や刈萱堂のある学文路、真田庵や慈尊院のある九度山は観光スポットとして見過ごせない。自由席で行こう。九度山では駅名表の真ん前に停まった。同じ南海高野線でもこの区間は「こうや花鉄道」と銘打って駅名表も独特のデザインにしてある。

 

極楽橋到着
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急勾配、急カーブそしてトンネルの連続する路線をキイキイ軋ませながら登って約40分。終点極楽橋へ滑り込んだ。よくまあこんなところへ線路を引いたなあと感心するやら驚くやらでゆったりと堪能できた。近鉄つどいとの乗り比べでは、車両設備としてはイベントスペースやキッズルームのあるつどいのほうが凝っているが、風景を楽しむのは圧倒的に天空であると思った。

 

2015.5.3 乗車