阪急旧2200系の先頭車に遭遇

阪急2200系電機子チョッパ制御の試験車として1編成が1975年に登場した。同じ年に生まれた京都線6300系とともに阪急で初めてワンハンドル型マスコンを装備した車両としても知られる。正面幕板部に方向幕・種別幕が取り付けられそれまで上位にあった尾灯が標識灯と分離されたうえで腰板部に移されたのもたしかこの形式が始まりだったと思う。その車両が今年で40周年を迎えた。
⇒ http://www.hankyu.co.jp/railfan/topics/150925_2200_40th.html

 

しかし2200系の制御方式はその後の標準とはならず編成が解かれ電装も解除されて他形式の編成に組み込まれた。先頭車だった2両は制御付随車6050、6150となって7000系中間車で揃えられた編成の両端を担っている。今年40周年を記念してHMが双方に取り付けられているが一般運用の中のわずか1編成なのでなかなか出会えない。しかし先日神戸線乗車の時ようやく出会えた。
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神戸三宮から乗った梅田行き普通がそれだった。デビューの頃はマルーン一色で幕板の白帯はなかったので少し印象が変わったが、HMの車両番号が実際の番号のように見えて2200系復活のように感じる。一時的に復活した運転室扉後位のHマークとその部分に客室窓がないことも2200系だった特徴を物語っている。

 

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側面を見るとご丁寧に旧社章が取り付けられている。6050と6150だけに一時的に復活させたものである。いまでこそVVVF制御が主流となっているが登場当時は時代を担う制御方式としてチョッパ制御を私鉄各社が取り入れた時代で阪急も例外でなかった。その観点から旧2200系は阪急の車両技術史に1ページを記すものとしてここに往時を偲ばせるものである。

 

2015.12.4撮
1枚目 神戸三宮 2枚目 王子公園