16番 プラキットの適合化改造 アオシマ教材 オリエント急行客車

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25年ほど前にアオシマ文化教材から出された「オリエント ノスタルジック エキスプレス」という製品は1/87HOスケールのものでドイツ国鉄18型蒸機とオリエント急行客車2両をセットにしたもので当時の価格で確か5800円だったと思う。EF58を2両組んだのち次の題材を探していた時に見つけた。まずはやはりSLの動力化を目論んだが腰高なボイラに収まりそうなモーターもなく足回りは国産の部品では調達はできそうもなく早々断念。せめて客車だけでも適合化させたいと思って取り掛かった。車体はまずまずそのまま使えそうだった。説明書通りに組み新幹線の青・アイボリーで塗装したがやや明るすぎた。近鉄ネービーあたりのほうが良かったようだ。ツートンカラーのものがプルマン式寝台車、青一色のものが食堂車である。
それよりも問題は足回りである。台車は内容部品を組み立てるTR11に似た形状のものだったが強度や走行性にかなり問題があった。やはり既製品に換えるしかない、というわけで手持ちのTR11を履かせた。そしてこのセットで一番唖然としたのは3両の車両を連結することを全く考慮していないことだった。連結器はもとよりダミーであるがヨーロッパ古来のリンク式をそのまま模って連結機能が全くないものだった。そして内容パーツの貫通幌やバッファが長すぎて連結器が相手車両に届かない。幌も既製品に取り換えバッファは短縮する必要があった。カプラーはケーディーはおかしいのでベーカー型をやや張り出し気味に付けた。しかし他製品との併結はしにくく違和感ありまくりだった。

そんな状態のまま20年以上経って今般ヤフオクでメルクリン客車用の台車を2両分手に入れることができた。メルクリンは完成品主体なのでこのような部品が出ることは珍しい。到着してさっそくこの客車に取り付けた。メルクリンではカプラーは台車マウントなので小回りも効く。形態的にもヨーロッパ型はこの方がしっくりくるようだ。実家にあるメルクリンの線路で走らせた。これでよかったのだ…

上・食堂車(製作番号33) 下・寝台車(製作番号34)