清酒 城巽菊(じょうそんぎく)

京都の酒といえば伏見の清酒が知られているが京都の酒どころは伏見ばかりではない。市内中京区にある二条城から東南(巽)の位置に当たる姉小路西洞院に西本酒店という酒屋さんがある。それほど大きくはないが当地で古くからある店だ。かつて戦前まではここで自家醸造販売していた酒があったという。それが場所から名付けられた「城巽菊」である。京都盆地特有の冬の底冷えをいかし、京都ならではの、優雅で、しかも凛とした気品漂う酒だったという。残念ながら戦後製造が途絶えていた。だが滋賀県にある蔵元の協力で平成14年に復活販売となった。

 

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3種類が製造され3本セットが売られている。左から吟醸 氷温囲い、純米酒吟醸酒である。どれもまずは冷やで飲みたい。しかし純米酒などはヌル燗もいける。伏見の酒にくらべると少し辛めであるがすっきりしたのど越しが心地よかった。大びん入りもある。