最近阪急電車に乗って感じること

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私は京阪沿線在住者だが阪急を利用することもしばしばある。京阪が通っていない神戸や宝塚へ行くときはもちろんだが大阪・梅田へ行くときも淀屋橋から地下鉄に一駅乗るよりはわざわざ河原町から阪急に乗る方を選ぶ。その理由は阪急電車の雰囲気に浸りたいというものだろう。もちろん京阪にも独特の雰囲気があってそれは快適なものである。でも阪急のステータスといえるような他に代えがたい何かが確かにあって時々それに接してみたくなるのだ。それを形作る要素はいろいろあるがその中でも一番大きいのは車内装備ではないか。関西人なら知事だろうと大阪のおばちゃんだろうと阪急電車の車内といえば誰でもどんなものかイメージできる。それは何かというと1両の例外もなく内装材に木目模様の化粧板を使っていることだ。オリーブグリーンの座席と相まって車内に落ち着いた雰囲気をもたらし通勤用車両にしては贅沢な感じがする。これが一度乗ったらまた乘りたい気持ちにさせる大きなインパクトがある。

 

さて全車両に施してある内装材だがいくつもの車両を見回してみるとその色合いが一様ではないことに気が付く。基本的にはベージュ系統の色だが新車と旧車は色合いによりすぐ見分けがつく。また元地の色自体作られた年代によって微妙に変化しているようだ。新車の色合いがきれいだと思うのは確かだが古い車両の色が見苦しいわけではない。それぞれの車両において一つの色に揃っていれば気にはならない。以前はそれぞれの車両の年数によって1色に揃えらえていた。ところが最近補修工事後の車両を見ると部分部分で色合いが異なる化粧板が使われているものがある。模様は同じであっても継ぎ合せ、張り合わせしたみたいで違和感を覚える。車両によっては妻面のところだけが新しい化粧板に張り替えられそこだけ暗く感じる。そういう状態の中に居合わせると何となく落ち着かなく感じる。それが長く守られてきた阪急のステータスを失わせているように見えて残念な気持ちにさせる。外装のマルーンは今もきれいに一色に塗られている。内装も同じこと、やはり車両ごとに一つの色に揃えておいてほしい。