東急三昧  5.池上線

「池上線」というと私たちからもう少し上の世代は西島三重子の歌謡曲の題名として覚えている人が多いと思う。しかし実際の池上線を知っている人は少なかったであろう。私ももちろん見たことも乗ったこともなく歌を聞いてはどんな電車が走っているのか勝手な想像を膨らませていたものだ。まあ東急ということはわかるので冒頭「古い電車のドアのそば」という謳いだしから当時まだ残っていた釣掛け式の旧型車両だろうと想像していた。そのイメージをずっと引きずったまま一度乗りたいという思いでいた。

 

蒲田で
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当駅どまりの列車が到着、折り返し五反田行きとなる。先の復刻塗装車と同じ1000系ながら派生系列1500番台車。実はこの時線内で信号機故障が発生したあとでダイヤが乱れていた。本来なら数分間停車するところを遅れを取り戻すべくあわただしく発車した。

 

こちらのほうも時間が迫ってきてあまりゆっくりできなくなってきた。池上、御嶽山、雪が谷大塚など降りてみたかったが素通り。唯一戸越銀座でのみ下車した。そこで撮った当路線に走る1000系以外の車両形式の写真を挙げておく。

 

7000系
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先に多摩川線でも乗りました。やはり新車は気持ちよい。それまで例の歌の歌詞通り池上線といえば他線からお下がりの古い電車ばかりだったのがこの車両のような新車が入ってきた。そういえば京阪宇治線でも以前古い1900系2600系ばかりだったのが近年新車の13000系に総替えとなった。乗客の評判に加えて支線といえどもエネルギーコストの面から新車を入れたほうが得策と考えるようになったのか。

 

7700系
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一方で「古い電車」もまだ残っている。50年以上前にできた先代7000系のフォルムを今に残す車体を持つ。かつての東横線田園都市線からのお下がりだが車体以外はすべて取り換えの上冷房化されVVVF制御となった。この日まで私の東急電車のイメージはその先代7000系のものだったがこの日一日で私の頭の中もすっかり取り換えられた。リニューアル改造された7700系だが今後は上の2形式などに置き換えられて行くようだ。
こんな写真しかなくてすみません。

 

戸越銀座で町中を散策の後あと2駅乗って五反田に到着。五反田駅はJR山手線の上にまたぐように作られた手狭な駅だった。条件がよくないのと搭乗時間が迫ってきたので駅撮りは断念した。追われるように都営地下鉄駅へと急ぎ泉岳寺から京急線に乗り換えて羽田空港へと戻った。
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最後はしょったが東急を十分堪能してこのシリーズおわり