連休中の鉄分補給 3

5月4日 近鉄に乗って
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  伊勢電気鉄道廃線跡を歩く

近鉄名古屋線の前身である伊勢電気鉄道は戦前桑名から大神宮前までの路線を保有していたが後年参宮急行に吸収合併されるにあたり、江戸橋以南は参急の作った路線と競合するので廃止された。最後まで残った区間ですら廃止となって60年近くの歳月が流れている。果たして遺構は見出せるだろうか。

 

津駅から歩く
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駅周辺は20年位前から再開発が進み往時線路があった面影はわからない。

 

しかしちょっと街中へ入ると
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区画整理に抗うようなカーブを描く道が見つかる。どうやらこの道のようだ。

 

安濃川橋台跡
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線路跡と思しき道をたどって安濃川の傍まで来ると橋台が残っていた。つまりここで道としては途切れるがすぐ横の国道23号線の橋を渡って南側へ行くとまた線路跡とわかる道があり緩やかに曲がりながら東南へと進んでいく。そしてまた川の傍へ行き着く。

 

岩田川橋梁跡
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鉄道用のガーダー橋がそのまま道路に転用されている。複線向きの仕様で残っている。これが現存する最大の遺構といえる。しかしこの橋老朽化のため架け替えられることとなり工事が始まっている。

 

この先複線用地のほとんどが道路に利用されていて海岸に近い津市の東部をほぼ直線に南下する。間違って迷うことはないが遺構も見当たらず変化に乏しい。2時間ほど歩くと三叉路となりその先は自動車は進めない。その先は野道になって続いており3つ目の大きな川雲出川の許へ向かう。

 

雲出川築堤跡
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三叉路の先の野道こそが川を渡るための築堤の跡でよくわかる遺構である。ここで津市は終わる。


橋脚跡
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橋梁跡は水道管を渡すために利用されており橋脚が残っている。この川を渡ると向こう岸は松阪市となる。かれこれ10km近く歩いた。今日の探索はここまで。ここからJR紀勢線高茶屋駅が近い。