ゴッホ展を見に行った

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大阪の国立国際美術館で開催中のゴッホ展へ行ってみた。評判が高くてすごい人出だと聞いていたので午前中に現地に到着したのだがすでに入場を待つ長い列ができていた。暑いけどこれに耐えねばならぬ。45分ほどでやっと館内に入れた。これ以上炎天にいたら耳をそぐ者が出るかも。そこからもエスカレーターを降りて長い廊下をうねうね歩かされて、近代建築美術の粋を楽しませてもらった。

やっと特別展会場へ。その中もまた人の波。波を掻き分けて作品の前に着くという感じ。オランダの二つの美術館所蔵のゴッホ作品出品というのは珍しいことなのだそうだ。入っていきなり「馬鈴薯を食べる人たち」。これは期待できるぞと思って進む。最初はそれに類するような暗い感じの農作業や機織業を描いたものが多い。やがて印象派の人たちとの交友によってその影響を受けた明るい作品に変わっていく「モンマルトルの風車」。そしてジャポニズムからの影響。「花魁」には日本人も圧倒される。その後体調のこともあってアルルへ移住。いわゆる黄色い時代になる。「種まく人」「自画像」などを描き、晩期になって「糸杉と星の見える道」を発表してまもなく自殺を図る。最後はうつ病のように思えるが病がひどくなっていく時期のほうが明るい色合いを好んでいたようだ。

代表的な作品がほぼ揃っていたが、私の好きな「アルルの跳ね橋」や「ひまわり」が無かったのが少し残念。自己主張のある色合いの中で写実性を見出せるのがこの人の特性であろう。写真の通りすごい人!