2007-01-01から1年間の記事一覧

阪神の路面電車②・廃止前

前回①でお見せした写真を撮って以来この電車に乗る機会がなかった。近いからいつでも行けるという気があったからだろう。しかし先にご覧頂いたように出来の良くないモノクロ写真だったので撮り直ししなければという思いもあった。大学に入った年の黄金週間、…

阪神の路面電車①

阪神もかつて路面電車を保有していてそれも3路線もあった。。野田駅から国道線と北大阪線が延びていた。国道線は国道2号線の上を堂々走って大阪市から神戸市まで30km以上あり1本の路面電車路線としては日本最長だったという。乗り通すには2時間必要だっ…

阪神3901形

阪神の宿願だった西大阪線の難波延長・近鉄乗り入れは順調に工事が進み再来年春に開業の見込みとなってまずはめでたしである。このプロジェクトは戦後間もない頃に立てられて大阪万国博の頃には開業のはずだったのが遅れに遅れた。沿線地元との調整が難航し…

阪神3561形

オールドファンには阪神の電車の中で一番印象に残っているのはこの形式だと思う。前身の3011形は1954年阪神初の大型高性能車として颯爽と登場。国鉄80系急電の向こうを張ったような湘南顔でマルーンとベージュのツートンカラー。旧型小型車ばかりだった阪神…

東北旅行を終えて・1982上野駅

先日「ひばり」のリバイバルトレインが仙台~上野を走ったそうで、青森運転所の583系6連が久々の勇姿を見せてくれた。鉄道博物館の保存車両も素晴らしいけれど現役の国鉄色特急はやはり私たちの世代にはときめく。今も原色583系を見るとそんな国鉄色特急がひ…

冬の花 コダチダリア

演歌「さざんかの宿」では「赤く咲いても冬の花、咲いて寂しいさざんかの宿~」と詠っているがなぜ寂しいと思うのだろうか。さざんかに限らず冬の花を日陰者扱いする必要はないのではないか。私は少ない光を浴び北風を受けても精一杯伸びようとするこの時期…

やっぱり乗っていた・十和田観光電鉄

七戸から十和田市へ行くバスがあると聞いてそれに乗り十和田観光の駅前へ出た。ここから電車に乗れば東北本線へ戻れる。南部縦貫は十和田まで伸ばす計画もあったと聞くが実現はしなかった。今は逆に十和田観光が七戸まで伸ばすことはないものかと思ってしま…

やっぱり乗っていた・南部縦貫鉄道

さきの津軽鉄道や弘南鉄道を乗りに行った旅行でそのあと南部縦貫や十和田観光にも乗った記憶があるのだが、そのときに撮ったフィルムのネガも写真もどこかまぎれて分からなくなっていた。しかし先日家の中を整理していたらそのときのアルバムが出てきて写真…

ストーブ列車考

石油の価格が上がり続けている。ガソリンも灯油も数年前の倍近いほどまでになっている。それでもまだ上がるかもしれないという。政治的事情からOPECの原油生産高が伸びないことが原因のようだが、もう一つには温暖化防止によるCO2削減を目指して石油の消費…

フータくん

人生カネに感ず! 人間いたるところギンコウあり! ゼニは涙か溜息か! ドタバタアチャラカ脱線すれども、タダでは起きない藤子不二夫のマンガ精神。拍手するヒマがあったら、ニ、三冊まとめて買ってチョーダイ。(カバー裏表紙) 合作時代の藤子不二夫作品…

続・阪堺雲電車

現在雲電車は500型のみに見られ色もオレンジ系だけになっている。しかしかつてはそれ以外の仲間もいた。以前阪堺平野線の写真を出している → 阪堺電車 平野線 - awatembowの日記 (hatenadiary.com)これは1979年4月(日不詳)に撮影したものだが同日に上の写…

阪堺雲電車

阪堺電車の500型は5両あるがそのうちの4両までこのオレンジの雲電車になっている。1970年代に塗られ始めて、一旦他の色にされたりしたが現在再びこの色に戻された。明るいイメージが好評なようだ。ごたごた広告が塗られているものよりこの色のほうが撮影意欲…

南海本線大和川堤防

子どもの頃叔父からもらったリバーサルフィルムがある。「1964年南海大和川堤防」と説明があり、1521系と思われる3連の準急電車が走っている写真である①。 これがどのへんか、そして今ここはどうなっているのか知りたいと思い現地へ出かけてみることにした。…

経営移譲前の南海貴志川線

徳川御三家の一つだった紀州徳川家のおわす和歌山は由緒ある城下町として栄えていたのに近年は太平洋ベルト地帯の経済発展からとり残され人口37万人の中小都市に甘んじている。大阪府から和歌山県北部に路線網を有する南海も和歌山県内の部分の乗客の減少に…

高野山へ

丸ズーム21000系 ベビーカー引きずり事故やヘリコプター墜落などホットな話題の続く最近の南海高野線ですが、この季節の高野山は木々も色づき綺麗ですよ。風林火山の武田信玄の墓もココにあります。話題の地へこの秋お出かけはどうでしょうか。 極楽橋199…

天才バカボン

赤塚不二夫の代表作中の代表作なのだ。知らないと死刑なのだ 先月下旬に天才バカボン誕生40周年記念と銘打ったベスト作品集が出版されたのだ。あ、これ欲しいと思って発売翌日に買いに行ったがどこの本屋も完売で品切れだったのだ。仕方なくネットで注文して…

トプカプ宮殿にある中国陶磁

只今京都文化博物館で開催中の「トプカプ宮殿の至宝展」では多数の金銀宝石真珠に飾られた装飾品に混じっていくつかの中国陶磁の名品が見られる。モンゴル高原に興った騎馬民族が西進して打ち立てられた大帝国の支配者はその先祖がやってきた方角に限りない…

粉青沙器鉄絵魚文瓶

先日行った日本料理店に飾ってあったもの。WCへ行く廊下の端にさり気なく置いてある。用を足すことも忘れて目がとまった。手を伸ばせば届くようなところにある。う~ん、もって帰りたい。勿論そんなこと出来ないので店の人に許可を得て撮影をさせてもらっ…

プラモ組み立て・ドイツ鉄道230型DL

まだ東西冷戦さなかだった1966年からソビエト(現ウクライナ)ルガンスクの車両工場で東ドイツ向けの電気式ディーゼル機関車が製造された。この機関車はBR130と形式が与えられリュドミラの愛称がついて1251両が製造された。いかにもソ連型という…

天空列車

長岡洋幸/写真 長田幸康/写真 集英社 ¥1600 天空列車とは、2006年7月に開業した「世界で最も高い場所を走る寝台列車」。 標高4000m以上の高原を駆け抜け、聖なる都ラサへと旅人を導く。 中国の西の果てに位置してインド・ネパール・ブータン・ミャンマ…

リニューアル485系の現在

しらさぎの運用から外れたリニューアル車は旧国鉄特急色に戻された上雷鳥の運用に復帰した。戻された、と書いたが先頭のクロ4812000番台にとっては改造後初めての旧特急色である。485系は何と言っても旧特急色が一番似合っていると思うが、例外的にこのクロ481…

リニューアル485系しらさぎ

2001年3月北陸線ダイヤ改正でスーパー雷鳥がサンダーバード化されてそれに使われていた485系が余剰となった。一方しらさぎは初期の485系が使われていてボンネット車もあった。そこで旧スーパー雷鳥の車両はしらさぎの置き換えに充てられた。置き換えに当たって編…

近鉄養老線とJR113系

岐阜から普通ばかりに乗って帰った。岐阜から乗った電車は大垣どまり。乗り継ぎのためホームに出た。近鉄乗り場のほうへ行くと養老線の電車と113系が並んでいた。 この頃すでにJR東海の普通電車の主力は311系や313系になっていて113系は引退の時期を迎えて…

名鉄モ570岐阜駅前にて

北アルプスを撮ったあと各務原線に乗って新岐阜(現名鉄岐阜)へ出た。そこで市内線の電車をいくつか撮った。まだJR岐阜駅前まで線路があった。その2年後駅前再開発のためこの部分は運行休止となりそしてそのまま他の600V区間と共に廃止となった。結…

名鉄北アルプス

昔犬山市に住んでいたことがあって家は名鉄犬山駅から3kmほどはなれたところだったが、夜8時前に高山から帰ってきた北アルプスが犬山駅を発車する時 フォ~ン と独特の音色のタイフォンを鳴らすのが聞こえた。他の電車とは違う音だったのですぐわかった。…

鈍感力

渡辺淳一著 集英社 1155円 今年のベストセラー本を遅まきながら読んでみた。小泉前首相が政局で自民党の幹部が支持率低下を憂慮している時にこの言葉を用いて広まった。それで自民党の幹部達は鈍感になったのかその後参議院選挙では最低支持率になって安倍首…

昔の写真探しましたが(越美線)

30年前に乗ったときの越美北線関連のネガを捜してみましたが残っていたのはこの3枚だけでした。 ①国鉄越前大野駅。勝原まで行く前に途中下車をしていた。 ②その数年前に京福越前本線は勝山~越前大野まで廃止になっている。その廃止あとを見るために大野で降…

You Never Give Me Your Money

Abbey RoadのB面の1曲目Here Comes The Sunで 太陽が明るく射す喜びを歌っている。太陽へのポジティブなイメージはどの民族でも持っているであろうし分かるのだが、次のBecauseでは 世界が回るから俺を変えていく/風が強くて俺の心に吹きすさぶ/空が青いか…

三たび福井鉄道

乗り残し未乗区間といえばこの福井鉄道にもある。 すでにこれまでに2回福井鉄道の記事を載せている①30年前の写真2006・その6福井鉄道 - awatembowの日記 (hatenadiary.com)②福井鉄道・去っていった車両を惜しんで - awatembowの日記 (hatenadiary.com) …

越美北線完乗

宮脇俊三の時刻表2万キロを読むと国鉄の枝線のほんの一部を何らかの理由で乗りそびれてしまい後になってそこだけを苦労して乗り直しに行くという記述がいくつかある。富山港線の先端を乗りそびれた事情など読んで思わず笑ってしまう。私もそんな乗り残し区間…