2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

やはり国鉄型気動車④ 82系「あさしお」「南紀」

82系は特急形といっても搭載エンジンは普通型と変わらぬ170馬力のDMH17系であり、それを1両に2台つんだものだから重量が大きく、今思うと非力で鈍足であった。特急でも表定速度60kmそこそこのものが多く電車に比べれば遅いし走行音も大きかったのが実感であ…

やはり国鉄型気動車③ 高山本線の82系

昭和30年代前半生まれの鉄チャンの子供時代最高の憧れは151系電車だったがそれと分かち合う人気を博していたのはこの82系気動車だろう。すでに引退してかなり経つてしまったがファンは異口同音に言う。 今見てもあまり古さを感じさせない いかにも子供好みだ…

あのころから見た今

町でふと古い自動車に出くわすことがある。昭和40年代のもの。まだ現役らしい。今までずっと走ってきたのだろうか? もしかしたら昭和40年代からワープしてやってきたタイムマシンではないかと思ってしまう。そうだとしたらこの車、現代を見て何を感じている…

JR飯田線豊川

飯田線は国鉄時代旧型国電の宝庫で多くの鉄道ファンが訪れていた。私も何度か乗りに行った。どれほど他の路線では放逐されていってもここや身延線は残ったので旧型国電は不滅だ思えたほどである。しかし1983年だったが119系という新車が入線してついに旧型国…

大津絵の世界

大津歴史博物館で開催中の「大津絵の世界」展を見に行ってきた。大津絵という伝統絵画を漫画と一緒の書庫に入れるのは少しためらいがあるが、往時これを求めた人々はおそらく現在の我々が漫画を買って読むような感覚だったと思いあえて漫画の仲間に入れてお…

やはり国鉄型気動車②58系・山陰線京都口

山陰線は未だに半分以上未電化であり、電化区間も2ブロックに分断されたままである。その山陰線の初めて電化されたのは伯耆大山~出雲市だった。入り口である京都府下が電化されたのは平成になってからだった。そんなわけで平成2年園部電化までは特急から普…

80年代の名鉄 25.いも虫3400系

名鉄の芋虫といえば言わずと知れた3400形。1937年世の流線型ブームに肖って愛知電鉄に登場した特急形車両である。戦後も何回か手直しされ、国鉄クモハ52など同時期に作られた流線型車両が次々消えていく中で使われ続け、21世紀を迎える長寿だっ…

ご先祖様からの恵み

今日21日は彼岸の中日でした。私も一丁前に我が家の墓掃除に出かけました。行ってみると墓石の周りに土筆がにょきにょき…。他の雑草とは分けて摘み取り家に持ち帰りました。それほど多く取れたわけではないけど。はかまを取りあくを抜いて、かつおだしとしょ…

やはり国鉄型気動車①58系

先日消えていった急行かすがは最後はJR東海のキハ75だった。速くて快適で急行料金に見合った車両であることは否定しない。でもぱっと見て「あ、これは急行だな」と思わせるインパクトにどこか欠ける嫌いがある。急行用とすぐ思い浮かべるのはキハ58系、あの…

哀しき一葉

おや今ごろどうしたの? あのとき… 君は風に舞う一枚の葉のようにここへ飛んできて しばらく留まっていただけだった それからまた風に舞ってどこかへ飛んでいった 君はここに種もまかず根も生やさなかった 君の去った後花も実も何もできなかったよ 今君が花…

16番 自作車両・近鉄8000系4連

このたび完成した車両を発表します。新潟県長岡市のヨシダ模型製のペーパーキットを組み立てたものです。昨年に続きまた近鉄です。昨年作った900系とほぼ同じ車体ですので経験を生かして出来ました。今回はマルーン一色で1970年代頃の姿としました。…

さよなら急行「かすが」

本日17時16分、いよいよまた一つJR列車が最後の力走に奈良駅を旅立つ。急行「かすが」、ディーゼルカー創始期である1955年3月22日にディーゼル準急として登場。以来今日まで車種は変われどずっとディーゼル列車のままで実に51年間も走りとおしてきた老舗の急…

ジャングル大帝

現在所有するジャングル大帝の単行本は光文社より昭和33年10月15日初版発行された「手塚治虫漫画全集③ジャングル大帝3」である。知人宅の倉庫整理を手伝っていて発見、貰い受けた。表紙カバーはあったのだろうが入手した時には欠落していた。内容は成…

静岡県の鉄道の不思議

静岡県は東西に長い県で河川は富士川、安倍川、大井川、天竜川がそれぞれ太平洋に向かって流れている。東海道新幹線の駅は熱海、三島、新富士、静岡、掛川、浜松となんと6つもあり他県の追随を許さない。これは元々この県は河川流域周辺部から発達し河口にそ…

80年代の名鉄 24.築港線東名古屋港

常滑線大江から別れ一駅で終点の築港線。電車は朝夕数本しかない。乗るのは駅周辺にある工場の従業員なので平日がほとんど。私が訪れたのは年号が平成に変わって間もない1989年1月22日、日曜日の夕方。そのとき乗っていたのは私一人だった。ここまで揚げてき…

80年代の名鉄 23.ここにも早咲き桜が…

早咲き桜は名鉄沿線にもありました。古い写真ですが。 春よ来い、早く来い、走り始めたスーパーが赤いラインの車体揺らし…。岩倉付近、パノラマスーパーデビュー間もない頃 1989.2.26撮

パットマンX

私が持っているパットマンXのただ一つの単行本。昭和44年若木書房より刊行の第4巻です。残念ながら表紙カバーは欠損しています。新刊が出ていれば買い換えるのですが見つかりません。原作は1967年頃から2年間ほど少年マガジンに連載されていました。…

80年代の名鉄 22.地上駅時代の瀬戸線森下

京都人は京福電鉄嵐山線のことを嵐電(らんでん)と呼ぶ。同じように名古屋人は名鉄瀬戸線のことを瀬戸電と呼ぶ。 名鉄になる前の旧社名が言い継がれているが、車両や路線が長い間旧態依然としていたためだろうか。1978年に地下線で栄町に乗り入れて面目を一…

所蔵品・飛青磁小瓶

素地に鉄の斑点を置きその上から青磁釉をかけて斑状に焼き上げたものを飛青磁と呼び、中国で宋、元時代に焼かれたものが逸品である。日本では古来、茶人に珍重されてきた。大阪の鴻池家に伝わって現在東洋陶磁美術館にある元時代の花生が有名で国宝にされて…

80年代の名鉄 21.三河線山線猿投~西中金

世界に名を轟かす自動車メーカートヨタの企業城下町というか企業が町を作ったというべき豊田市。市の中心部はトヨタやその関連企業の工場がひしめき合い工業都市そのものである。しかし市北部へ少し足を伸ばすと深山幽谷の秘境が残っている。名鉄三河線山線…

80年代の名鉄 ⑳竹鼻線江吉良

竹鼻線はここから大須までが2001年に廃止となったがこの駅は現存している。大須行きと新羽島行きの分岐駅ということになるのだがご覧のように単線でホーム一本の無人駅。周りは見渡す限りの畑で人気なし。大須からの帰り新羽島へ向かおうとしてここで降りて…

80年代の名鉄 ⑲小牧線その6、桃の里を走る

再び名鉄小牧線に戻ります。 今日はひな祭り、桃の節句です こんな写真はいかがでしょう。 小牧線の走る犬山市は知る人ぞ知る桃の産地です。小牧線の車窓からも桃畑が広がるのが見えます。3月中ごろになると一面桃の花で目に鮮やかな色が飛び込み名鉄電車の…

早咲き桜(アーモンドの木)

一時愛知県から京阪沿線に戻ります。きょうから3月。3月になって早々京阪に乗ると思わず目を凝らす場所があります。それは東福寺駅のやや大阪寄り、下り電車で東福寺駅を出てJR奈良線をオーバークロスするため上り坂に差し掛かるところで進行方向左手です。…