所蔵品・飛青磁小瓶

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素地に鉄の斑点を置きその上から青磁釉をかけて斑状に焼き上げたものを飛青磁と呼び、中国で宋、元時代に焼かれたものが逸品である。日本では古来、茶人に珍重されてきた。大阪の鴻池家に伝わって現在東洋陶磁美術館にある元時代の花生が有名で国宝にされている。その作品は展示品の中でも丁重に扱われ、自然光を取り入れた回転するショーケースに置かれ全方位から見られるようになっている。私もそれを見て憧れを持ち、いつか自分も飛青磁の器を持ちたいと思った。

 

その思いをを実現することができた。3年前のある日我が職場の洗面所に誰が持ち込んだかこの瓶が忘れ去られて?いた。忘れ物として一週間ほど保管していたが持ち主が現れず誰のものかわからぬまま遺失物として処分されることに。目をつけていた私は職場に頼み込んで引き取ることを申し出た。一日後許可されて私のところへ転がり込んだ。やれうれしや。

 

件の国宝の花生けの青磁の色と似ていて気に入った。私もここに花を生けてみたいと思い早速使い出した。だが、後日少し分かる人に見てもらうとこれはその大きさ形から茶道具の一つ茶杓立てではないかという。それほど古いものではなさそうとも。といっても私に茶の心得もないし増して茶杓なんて持っていないし花生けでもいいじゃないかとそのまま使っている。底に「静山」と刻印あり。しかし作者について詳細は分からず。全長17cm、胴径9cm。

 

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