2005-01-01から1年間の記事一覧

東海道線美濃赤坂駅

新垂井に続き東海道線のもう一つの特異な駅美濃赤坂も見逃せない。こちらは現在も運行中だがなかなか行ける機会がない。その昔中山道の宿場町だったそうだが往時を偲ぶような風情は余りない。だがしかし鉄ちゃんは何もない終着駅に引かれるのだ。東海道線を…

東海道線新垂井駅

東海道線下り線は大垣を出ると県境の関が原まで上り勾配が続く。まだ蒸気列車だったころは輸送のネックで、そこで本来の線とは別に大きく迂回して勾配を緩和した別線が戦時中敷かれた。その途中に新垂井駅が作られ、下り普通列車のみ停車という変則的で町外…

加悦鉄道

今は北近畿タンゴ鉄道野田川駅となった旧国鉄宮津線丹後山田駅から小さな鉄道が出ていた。同駅から約6km南にある加悦まで走っていた加悦鉄道である。加悦は丹後ちりめんの産地でその製品輸送のため地元有志の手によって大正末期に敷かれた鉄道である。ま…

近江鉄道その4・2004

あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る (万葉集・額田王) 天智天皇が蒲生野へ猟に行幸したときに随行していた額田王が一緒にいた大海人皇子に対して詠んだとされる歌である。蒲生野とは現在の近江八幡・八日市・東近江にまたがる広大な領地で…

近江鉄道その3・1996

1996年は近江鉄道開業100周年にあたる年だった。1896年といえば明治29年である。今年阪神が100周年を迎えているのだからそれより9年先輩という由緒ある鉄道なのである。その1996年に100周年イベント列車が走った。沿線の市町村が結成した「滋賀中部地域観光…

近江鉄道その2・1991

新幹線が停車し東海道線と北陸線の分岐駅でかつJR東海とJR西日本の境界駅となる米原駅は大ジャンクションであるがその一角に時代から取り残されたような古めかしい建物があり「近鉄電車のりば」と表示がある。「?、滋賀県に近鉄…」とビビル貴方は県外の…

近江鉄道その1・1985

ここ滋賀県湖東は近江商人発祥の地。天秤棒を担いで全国を歩き近江商人の歩いた後は草の根も残らないと言わしめた徹底的な利潤追求の姿勢は商社の原型となった。伊藤忠や丸紅は近江商人の末裔である。そしてまた五個荘という集落は西武グループの初代総帥堤…

京都も雪

今朝目を覚ますとどんよりした空から白いものがふっていた。扉を開けると軒先も往来も車も白くなっていた。初雪は先日もうあったけど道が白くなっていたのは今年初めて。ちょっとしてからもう一度見る。人、犬、車がそれぞれ足跡をしるしていったのがなんと…

「出雲」よ、お前もか

昨日の新聞によるとJR西日本が来年3月のダイヤ改正で「出雲」の廃止を検討しているとのこと。飛行機や高速バスに押され乗客減が続き最近の一日平均乗客数が約80人とピーク時の1/3になっているという。「運行が非効率で車両が老朽化しており、東京の車両…

高松琴平電鉄その2・1989

1989年にも琴電を訪れている。このときは志度線に乗った。現在志度線は本線から切り離され瓦町で乗り換える必要があるが、当時はまだ高松築港発で運行されていた。瓦町で折り返して行くのが普段利用する京阪宇治線中書島を思い起こさせた。京阪宇治線も…

高松琴平電鉄その1・1977

高松へ出て琴電を撮るべく高松築港から瓦町まで沿道を歩いた。この電鉄昔から電車博物館の異名を受け続けていて今は主に京急や名古屋市地下鉄の中古が走っているが、訪れた1977当時は無論まだそのような車両はなく博物館の展示品はその趣を異にしていた。…

四国で見た国鉄車両1977

水島臨海に水島まで乗ってそこからフェリーに乗って丸亀に渡っている。現在そんな航路は時刻表に載ってないがなくなったのだろうか。丸亀の港から駅まで約10分歩いて海岸寺にあるYHに行くため普通列車に乗った。それが来るまでに対向上り列車が来た。 ①…

水島臨海鉄道1977

ここまで岡山地区の鉄道の記事をいくつか記しているが順不同のため前後していることをお許しいただきたい。行程記録を見直してみると「1日目」前回記した片上鉄道その1の後岡山へ行き(泊) 「2日目」岡山臨港鉄道に乗った。 そのときの記事⇒ http://blog…

西宮北口界隈

昨日柄にもなくクラシックコンサートに行ったのだがその場所が兵庫県立芸術文化センターという聞きなれないところ。どこかというと阪急西宮北口のすぐ近くだという。まだ去年できたばかりだそうだ。そんなわけで西宮北口で久々に降り立った。神戸線と今津線…

片上鉄道その2

初訪問した後和気以北をまたいつか乗りに来ようと思いつつ果たせなかった。思いが叶ったのは同鉄道の廃止が迫った1991年3月21日だった。早朝の新幹線を姫路まで乗り在来線に乗り換え和気へ。案の定大勢やって来ていた。前に乗ったときはガラガラだったが…

片上鉄道その1

再び実物へ戻ります。これも廃止された鉄道、同和鉱業片上鉄道です。岡山県の片上から柵原まで吉井川に沿って33,8kmを走っていました。柵原鉱山で産出される硫化鉄鉱を片上港まで運搬するために引かれた鉄道で本来貨物輸送が主であったのですが閉山によっ…

「びちゅたかー」だ!

ここに取り出しましたる一枚の紙片。いつ頃のものやら分りませぬ。幼稚園か小学校低学年のころ親に連れられて行った銀行でもらってきたものでござります。「第一銀行」と書いてありますから今のみずほ銀行の前身ですな。子供にとって銀行とは何をするところ…

16番模型/スカ色旧型国電3両

実物の写真ネガはまだいくつもあるけれどちょっとブレイクさせて頂いて、かつて自作した16番模型を物置から出してきてその写真をとってみました。あまり自慢できるようなできばえでもないけど鉄道趣味の多様さを知ってもらうのも悪くはありますまい。私は…

ひらかた大菊人形、いよいよ明日まで!

96年間親しまれてきたひらかたパークの秋の催し大菊人形が明日幕を閉じます。今年は見納めということで大勢の観客が詰め掛けて入場に3時間待ちということも…。私はとうとう行けず仕舞いでしたが。 せめて京阪の準急につけられた副標を撮っておこうと思い…

国鉄奈良線電化初期の頃/その2-113系

当初105系のみだった奈良線に少しずつ関西快速色の113系が4連で入るようになってきた。前に1985年3月にあった特急型の回送を撮ったのを記事にしている⇒http://blogs.yahoo.co.jp/d19756236/4593021.html?p=4&pm=l が、これと同じ日に113系が…

国鉄奈良線電化初期のころ/その1-105系

桜井行き、京都駅ホームにて1985.2 クハ103からの改造車、木幡付近1984.10 1984年10月、惜しまれて廃止された紀ノ川を筆頭にDCが去っていった後を受けたのが105系だった。この電車は常磐線で余剰になった地下鉄非対応の103系を…

急行平安/こんな列車もあった

1985年3月まで京都発草津・関西線経由名古屋行きのDC急行「平安」というのがあった。面白いのは草津線で柘植まで来た列車は今も存続している奈良から来た「かすが」と併結しさらに亀山で紀伊勝浦から来た「紀州」と併結して名古屋に向かったことであ…

タイガーマスク

「草も木もないジャングルに~」梶原一騎原作、辻なおき画の本格プロレス漫画である。先日の日曜ある古本屋で第10巻を手に入れた。中学の頃TVでアニメを放映していたのは覚えているが、原作は読んだことがない。虎の穴を裏切り追われる身となったタイガ…

京阪バスのボンネット車

私は競馬のことはまったく知らないのだけど最近の人気はすごいようだ。先月菊花賞のあった京都競馬場、あのディープインパクト人気で13万以上の人が詰め掛けたというから尋常ではない。甲子園が満員のときで53000人。その客を捌くのに阪神電車は特別…

秋桜

むかし山口百恵ちゃんがさだまさし作詞作曲の「秋桜(こすもす)」という歌を歌っていた。嫁入り前の娘の母への思いを綴ったしみじみした歌で、彼女の歌の中では「いい日旅立ち」とともに20世紀の名曲として数えられるものだろう。私も好きな曲の一つである…

1980/南海汐見橋支線

南海汐見橋支線(汐見橋~岸里)は本来高野線の一部であったものが難波への起点集約によって支線扱いとなった路線である。したがって以前は高野線の車両が使用されていた。今でこそ南海本線も高野線も同じ塗色で見分けがつきにくくなったが、以前は高野線は…

東福寺その後

東福寺へはさる13日に訪れておりその時の写真をこの書庫でお見せしているが、昨日再び訪れてみた。あれから京都は冷え込む日が多くなってきてさすがにどこでも木々が色づいてきた。前回の写真と見比べれば明らか。きのうは一番の見ごろだっただろう。相当…

伊豆箱根鉄道大雄山線の旧型車

小田急を小田原で降りた後大雄山線に乗っている。名前からわかるように天狗のお寺で知られる道了尊最乗寺への参拝の足として出来た路線でつい先日開業80周年を迎えたそうだ。終点にそのような名所こそあるが他には沿線にこれといった観光地はなくむしろ大…

ALWAYS三丁目の夕日を見て

20日の日曜表記の映画を見に行った。ご存知のようにビッグコミックオリジナルに連載中の西岸良平作「三丁目の夕日・夕焼けの詩」を題材として実写映画化したものである。時代設定を昭和33年としているからその頃を知る世代には楽しめよう。実際映画館へ行…

小田急3100系はこね号

首都圏在住の鉄道ファンの方が関西の電車にあこがれを持たれるというのをしばしばお聞きしますが、関西のファンだって首都圏の電車に憧れを持ちます。お互い様です。やはり各私鉄の特急車には一通り乗ってみたいと思うのが人情です。また東京への往復はいつ…