近江鉄道その1・1985

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ここ滋賀県湖東は近江商人発祥の地。天秤棒を担いで全国を歩き近江商人の歩いた後は草の根も残らないと言わしめた徹底的な利潤追求の姿勢は商社の原型となった。伊藤忠や丸紅は近江商人の末裔である。そしてまた五個荘という集落は西武グループの初代総帥堤康次郎の出身地である。だから現在もこの地区は西武との結びつきが深い。各集落を結ぶ近江鉄道は地元有力者の手で生まれたがやがて西武の傘下となった。かつては西武系列の私鉄の車両がみな親会社と同じベージュとローズのツートンカラーだったがこの近江もそうだった。やがて親会社が101系以降の新塗色になってから各私鉄は独自色を出していったが、近江は親会社に倣ってイエロー主体の色に変えていった。

 

私が記録に残しているのは黄色の時代以降しかないが、そうなってからも車両の世代交代は進んでいる。きょうは一番古い記録1985年のものである。クルマで国道8号線を走っていて鳥居本駅が見えたのでちょっと停まって休んでいたらたまたまやってきたのが1200形の2連。形態から見て元小田急の1600形であろう。夏だがこの頃まだ近江に冷房車はなかった。もちろん今はもうない。

 

1985年7月撮影