高松琴平電鉄その1・1977

高松へ出て琴電を撮るべく高松築港から瓦町まで沿道を歩いた。この電鉄昔から電車博物館の異名を受け続けていて今は主に京急名古屋市地下鉄の中古が走っているが、訪れた1977当時は無論まだそのような車両はなく博物館の展示品はその趣を異にしていた。

 

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①当時は名鉄3700を譲り受けた1020形が最新車である。それでも従来の車両に比べれば垢抜けしていて大型だったのだ。その同時期に東濃鉄道、山形交通などからも車両を買っている。驚くべきことにどれも1067mm軌間のものをわざわざ1435mmに改軌して入線させているのだ。そんなことなら1435mm軌間の私鉄から買い入れればよいと思うのだが、在来車と合わせる為間接非自動制御の車両を探したところ広軌の鉄道には該当車がなく狭軌の上記鉄道から買ったといういきさつがある。後に阪神からジェットカーを買ったときも下回りは在来車と合わせる為わざわざ間接非自動の吊り掛け駆動に直したほどである。私には1020は名鉄の頃の色より琴電色のほうが似合っていると思う。

 

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②瓦町の車庫を覗き込むとまた骨とう品のような車両が置いてあった。このときにはすでに実際運用されていたか分らない。奥のほうに留めてあった制御車610。なんでも旧型の木造国電の払い下げを受けたものらしいがWルーフというのがすごい。強烈な印象であった。写真の色落ちご容赦ください

 

いずれも1977.3.29撮影