西宮北口界隈

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昨日柄にもなくクラシックコンサートに行ったのだがその場所が兵庫県立芸術文化センターという聞きなれないところ。どこかというと阪急西宮北口のすぐ近くだという。まだ去年できたばかりだそうだ。そんなわけで西宮北口で久々に降り立った。神戸線今津線が平面交差してけたたましく電車が行き交った駅だ。プロ野球に阪急ブレーブスがあった頃にはよく降りた駅だ。駅から西宮球場までは庶民的な店が並んでいるどちらかというと下町的なムードが漂っていた。阪急神戸線は沿線が上流階級の居住地というイメージが強いがそれはここから先夙川、芦屋川、岡本、御影あるいは今津線の甲東園、仁川、逆瀬川といったところに広がりこの駅までは庶民の町という風情だった。しかし現在今津線は分断されて交差はなくなり静かになった。阪急ブレーブスは身売りされて球場もなくなってしまった。そしてこのあたり阪神大震災で被害が大きかった地区で、そういえば被災者の方への救援のボランティアに行ったこともあったっけ。そのとき阪急神戸線はここで運転打ち切りで神戸には行けなかった。そのときにもこの駅に降り立ち痛々しい姿をとどめる町並みへと向かっていった。それから復興事業が進み町は様変わりした。高層ビルが建ち並び整理された区画の中をまっすぐに走る道が出来た。今やこの駅からが高級住宅街で、クラシックコンサートを聞くにふさわしい町となっていた。でも見上げるような高層マンションが建ち前後左右に学習塾が軒を連ねているのが、昨日今日のニュースを見てから「ここは大丈夫か?」などと余計なお世話だろうが気にはなるのである。