阪急伊丹線

阪急電車はしばしば乗る機会があり馴染み深いのであるが小支線となると乗る機会はぐっと少なくなる。伊丹線には平成になってから乗った記憶がない。前に乗ったのは確か稲野の近くにつかしんが開業して今の妻と結婚前に行った時だった。その妻とは今年銀婚式の予定。そりゃもう大昔の昭和時代。つかしんも創業当時の中核店舗だった西武百貨店が撤退してアルプラザになったというし伊丹線が今どうなっているかちょっと気になって乗りに行く(上り方向)。

 

伊丹駅
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1995年にあった阪神大震災で旧駅は被災で崩壊し数年かけて復旧された。復旧後の姿は今はじめて見る。旧駅も高架上にあったが感じが変わった。左側にあるような駅より高いビルは前はなかったように思う(残念ながら写真はない)。そのためかもう少し開放的だった気がする。

 

伊丹駅構内
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前はもう少し広かったような気がするがこじんまりと使い勝手のよい駅になったと言うことか。
先年箕面線でも見ることができたが前面未更新の3000系がまだ見られる。行き先表示板も懐かしい。

 

新伊丹
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伊丹線はほぼ終日4連2編成で10分間隔運行されている。もう1編成の3100系がやってくる。こちらは前面更新車。伊丹線は両端部を除いて大部分が直線で隣の稲野の先まで見通せる。複線なので嵐山線に比べてダイヤ制約も少ない。

 

稲野
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山陽新幹線をアンダークロスしてすぐ南が稲野駅である。ここで大抵上下列車がすれ違う。ホーム上ではタイミング的・アングル的に並びは撮り難いので下りの後ろ撮りとせざるを得ない。
ここがかつて行ったつかしんへの最寄り駅であるがほとんど賑わいがない。今では大型ショッピングモールなど目新しくもないし近年同様の商業施設が周辺にいくつもできた。わざわざ支線に乗り換えて足を運ぶ人もいないのか。

 

神戸線に近づき塚口駅手前で単線となり急カーブを曲がって塚口到着。これだけが同線ダイヤのネックであろう。できれば甲陽線夙川のように直行進入としたいところだが猫の額のような場所である。神戸線の支線はどれも(伊丹線今津線甲陽線)本線と直交するように敷かれている。他社との競争のため阪神間到達時間を少しでも短くすることを優先し支線への乗り入れは考慮に入れなかった証左と思われる。

 

昭和時代に乗ったころと比べ伊丹駅が変わった他は顕著な変化が少ない線区と言える。しかし明らかに当時より活気が減っているような気がする。震災被害を受けた伊丹駅を復旧している間にJR東西線が開業し伊丹市から大阪キタや京阪奈方面へ乗り換えなしで行けるようになった影響は大きい。国鉄時代ひなびた駅だった福知山線伊丹駅前は再開発されここに大きなショッピングモールができている。その一方で阪急伊丹線は依然として線内運行のみで梅田へは乗り換えが必要、沿線のつかしんはじめ各商業施設は以前のような集客力はなく苦戦が続く。阪急阪神東宝ブランドを以ってしても打開策はないであろうか。

 

2011.1.9撮