東福寺その後

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東福寺へはさる13日に訪れておりその時の写真をこの書庫でお見せしているが、昨日再び訪れてみた。あれから京都は冷え込む日が多くなってきてさすがにどこでも木々が色づいてきた。前回の写真と見比べれば明らか。きのうは一番の見ごろだっただろう。相当の人出が予想されたので朝10時に行った。それでも通天橋に入るための人の列がすでに出来ていた。そろそろと列の流れに従って歩く。中央の展望台のところでは押し合いへし合い、ゆっくり眺める雰囲気ではない。しかし朝の光線に照らされた紅葉は目がさめるような見事な彩りだった。押されるようにして橋を渡った.帰りは先ほど見下ろしていた木立の中を歩いていくのだがここも人の列。見下ろしたときは赤ばかりに感じたが見上げると緑も残っていると気付く。 

話し声を聞いていると各地から観光に来られていることにきずく。ツアーの添乗員さんが旗を振り振り引率。あちこちに配備されたガードマンは案内・誘導に息つく暇もない。私たちが見終わって帰る頃には一段と入場者は増し、通天橋に入るのに4重5重のつづれ折の列を並んでいる。赤子の掌のような紅葉の葉であるがここに赤子を連れてくるのは泣かせに来るようなものだ。いやはやこの寺もずいぶん有名になったものである。世の中にカラー写真がなかった頃ここはそんな知られていなかった。

東福寺臨済宗大本山京都五山の一隅をなす禅宗の寺である。建立は鎌倉時代のことだが、明治14年12月に建物の大部分を焼失した。紅葉の木々は再建の際植えられ、100余年を経ても12月を迎える前に赤赤と染まり人々に火災を思い起こさせるという。鮮やかな赤、この彩りに修行僧をして「色即是空…」と悟らしめるためのものだろうか?