ここに取り出しましたる一枚の紙片。いつ頃のものやら分りませぬ。幼稚園か小学校低学年のころ親に連れられて行った銀行でもらってきたものでござります。「第一銀行」と書いてありますから今のみずほ銀行の前身ですな。子供にとって銀行とは何をするところなのか分らず大人に付いていったところですることもなく本来退屈な場であります。が、銀行も心得たもので将来の顧客のためには下にも置かぬ扱い。子供が喜びそうなものを書いたチラシを多数用意している。相手が電車好きと知るやすかさず「ホラ、ぼく電車だよ~、こんなの乗りたいねえ」などといって渡してくれる。渡された子供は大喜びで家に持って帰って宝箱にしてしまっておくのです。子供のときの宝物、今見るとなんだコリャというものばかりなのになぜか捨てられない。ここに封印をといて皆様にお見せする次第。なお私今もってみずほ銀行とは取引がありません。あのときの行員さん、先行投資にはなりませんでした。あしからず。